17冊目 カモメに飛ぶことを教えた猫
2019年6月号 Vol.547
17冊目
カモメに飛ぶことを教えた猫
ルイス・セプルベダ 著 河野 万里子 訳
ドイツ、ハンブルグ港の黒猫の目の前に落ちてきたのは一羽のカモメ。カモメは最後の力を振り絞って1個の卵を産み、見守った黒猫と3つの約束を交わします。卵を食べない、ひなをそだてる、そして飛ぶことを教えてほしい…。黒猫は港の猫仲間たちの協力を得ながら、さまざまな困難に立ち向かいます。
「8歳から88歳までの若者のための小説」として広く読みつがれています。心の底からそうしたいと願った者が全力で挑戦したときにだけ成功が得られる…。猫とカモメ、そして人間も含め「異なるものどうし」であることをふまえた交流の行く手に…。
白水社
2019年3月発行(改版)
新書版 174ページ
価格:900円+税