18冊目 お好み焼きの物語
2019年7月号 Vol.548
18冊目
お好み焼きの物語 執念の調査が解き明かす新戦前史
近代食文化研究会 著
江戸前寿司は江戸の屋台が発祥と聞いたことがあります。大阪の粉もの代表のお好み焼きも、実は文化・文政期の江戸の「文字焼」屋台が発祥でした。この本は「文字焼」が「お好み焼き」になるまでをネット上の文献はダウンロードし、紙の本ならスキャンしてタグを付け…と、ひたすら文献を追いかけ、断片を積み上げてできた本です。文献といっても、引用は著名人のエッセイや当時の新聞記事が中心です。お好み焼きに欠かせないソースの話や、なぜか「支那そば」の考察もありますので、大阪、広島の人だけではなく、横浜の人も図書館の本棚で見かけましたらご覧あれ。
新紀元社
2019年1月発行
四六版 320ページ
価格:2,000円+税