要求書づくりの基礎 集まった声、要求を力に勝ち取ろう大幅賃上げ
自治労連2019~20「働くみんなの要求・職場アンケート」より
自治労連「働くみんなの要求・職場アンケート」の回答が4万230人から集まりました(1月現在)。20春闘から始まる賃金・要求書づくりの基礎として、寄せられた声を力にすべての労働者の賃上げを勝ち取りましょう。
今年も過半数の53.4%が「生活が苦しい」
――生活実態(グラフ①)
年間収入は、「増えた」が31.0(昨年32.2)%、「変わらない」が52.0(昨年50.4)%、「減った」が17.4(昨年19.2)%となりました。非正規では、「増えた」が18.7(昨年23.8)%、「変わらない」が63.8(昨年58.9)%、「減った」が17.5(昨年17.3)%となっています。6年連続賃上げのなかでも生活実態について大きな変化は見られず、生活改善につながっていない状況となっています。
生活実感として「かなり苦しい」と「やや苦しい」を合わせた数字は53.4(昨年52.9)%となっています。そのうち非正規では、「かなり苦しい」と「やや苦しい」を合わせた数字は56.0(昨年54.1)%で、どちらも「生活が苦しい」が半数を超えています。
▲グラフ①【生活実態】
月額「1~3万円」が6割 時給「50~400円」が9割
――賃上げ要求(グラフ②)
賃上げ要求額は、月額回答者で「1万円」が24.7(昨年26.8)%、「3万円」が21.2(昨年19.8)%、「2万円」が14.2(昨年13.4)%と前年並み、5万円以上の回答合計は24.9(昨年21.2%)と、昨年よりやや増加。時間額回答者では、「100円」が29.0(昨年28.5)%、次いで「400円以上」が19.7(昨年18.2)%、「200円」が14.4(昨年13.9)%となりました。
要求額の加重平均は、月額が2万8833(昨年2万6405)円となり、時間額が184(昨年177)円となりました。月額要求は「2万円」を中心に「1~3万円」に6割が集中。時間額要求は「150円」を中心に「50~400円」が9割超を占めました。
▲グラフ②【賃上げ要求(月額)】
くらしにかかわる要求が上位を占める
――政府への要求(グラフ③)
対政府要求(3つ選択)では、多い順に「医療・介護・保育の充実」が47.5(昨年48.0)%、「最低賃金の引き上げ・全国一律最低賃金制度導入、公契約法・条例制定、均等待遇実現」が33.3(昨年35.5)%、「年金・生活保護制度の拡充、失業者の生活保障」が28.1(昨年29.1)%、「消費税廃止、大企業・富裕層への課税強化」が26.4(昨年26.9)%、「長時間労働の解消、労働安全衛生強化、裁量労働性の拡大反対」25.6(昨年22.8)%、「憲法改悪反対、戦争法・共謀罪廃止など平和と民主主義の擁護、核兵器廃絶」が21.9(昨年24.9)%です。
特徴は「最低賃金の引き上げ・全国一律最低賃金制度導入、公契約法・条例制定、均等待遇実現」が昨年同様第2位になっていること、「憲法改悪反対、戦争法・共謀罪廃止など平和と民主主義の擁護、核兵器廃絶」が2割超となっていることです。
▲グラフ③【政府への要求で実現したいもの】