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すすむ非正規公共62 賃金改善と忌引休暇を勝ち取る

熊本自治体一般労働組合 自治労連熊本県事務所

▲回を重ねてきた「しゃべり場・べんきょう会」

熊本市の学校職場では、学校主事(用務職)など多くの臨時職員が働いています。その待遇は劣悪で、とくに学期終了ごとに雇用中断がある「学期雇用」はとても不安定で、有給休暇を付与されない理由にもされています。さらに月収は11万円程度、忌引休暇すらなく安心して生活できる待遇ではありませんでした。

熊本自治体一般労働組合では、7年ほど前から市教委と継続的に交渉を行い、交渉内容を「学校へのお便り」として毎回全校137校に届けてきました。また、「しゃべり場・べんきょう会」などを定期的に開き、「組合に結集して待遇改善しよう」と職場の仲間に呼びかけてきました。

今回、会計年度任用職員制度を機に大幅改善を勝ち取ろうと昨年12月17日に学校職場の現状を訴える記者会見を開きました。会見には、マスコミ関係が詰めかけ、その様子はテレビ放映や地元紙は数度にわたり関連記事が掲載されました。

報道を見た職場の仲間は、「よく取り上げてくれた」「本当に一時金が出るのか」などの反響が寄せられ、「組合の趣旨に賛同する」と2人の加入書が届きました。

そして、今年2月に行った当局交渉では、賃金改善と忌引休暇を含む特別休暇を勝ち取りました。一方で「学期雇用」の継続や有給休暇を与えない、勤務時間の短縮など納得できない提案も出されています。

組合では、仲間を増やし改善を勝ち取ろうと、あらためて全校を訪問し、成果・課題を職場に知らせる新たなとりくみを始めています。

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