学童保育の理解広め正規化へ
埼玉県川越学童労組
▲団体交渉を行う川越学童労組(左)
埼玉・川越市は市内32の小学校に学童保育室(支援単位は70超)があり、約200人の臨時職員が配置されています。埼玉県川越学童労組(以下、学童労組)は、保護者と力を合わせ、市と議会に、「子育てに力を入れることが川越市の発展につながる」と、学童保育の大切さを訴え、「そのためにこそ正規化を」と求めてきました。
学童労組は、2016年に滋賀・大津市労連のとりくみを参考に「指導員の一日の仕事(めやす)」を作成して正規職員配置の必要性の可視化にとりくみました。
主管する教育委員会だけでなく、市長部局関係9つの課から学童保育への理解を得るために、「放課後児童クラブ運営指針解説書」の配布や、保護者と一緒に市への要望書提出・署名活動などにとりくみました。
学童保育室ごとの正規常駐が望ましい
さらに、市議会の理解を広げようと、全会派への「正規職員化に向けての資料」配布、議員懇談会にとりくみ、意見書採択も実現しました。
とりくみを通じて、指導員正規化の〝味方〟が広がりました。市の担当課も「学童保育室ごとに常駐する正規職員がいることが望ましい」との考え方を示し、会計年度任用職員制度の導入にあたっての交渉の中で、ついに「各学童保育に1名の正規職員の学童指導員、全ての支援単位に1名以上のフルタイム会計年度任用職員を配置する」との回答を得ました。
現在、4月のスタートに向けた市との協議がすすんでいます。