29冊目 和食はなぜ美味しい 日本列島の贈りもの
2020年7月号 Vol.560
29冊目
和食はなぜ美味しい 日本列島の贈りもの
巽 好幸 著
タイトルを見ただけでは料理の本かと思いますが、図書館では「地学」の棚に並んでいます。和食の特徴は鰹や昆布から取り出される「だし」のおいしさ。でも関東ではうまく昆布のうまみが引き出せないといいます。そのわけは「水」にある…
関東の水は沖縄を除く他の日本各地の水に比べて、カルシウムなどの量が多い硬水で、そのカルシウムが邪魔をする。ではなぜ関東の水は硬水なのかを、地球科学者である著者が明らかにします。
1年12カ月ごとにテーマを選び、筍、鱧(はも)、松茸、河豚(ふぐ)など四季を代表する素材やおでんなど、身近な料理も登場します。
岩波書店
2014年11月発行
四六判190ページ
価格:2,000円+税