すすむ非正規公共78 不誠実団交は許されない
大阪自治労連 守口市学童保育指導員労組
▲団体交渉に臨む守口学童労組(右)
守口市学童保育指導員労働組合(以下、守口学童労組)は、市の学童保育事業を受託した株式会社共立メンテナンス(以下、共立メンテ)に対して2019年4月に団体交渉を申し入れました。
しかし、共立メンテは具体的な理由を示さず、不当に団交拒否。守口学童労組は、大阪自治労連や全国の仲間、市民とともに運動を広げながら、労働委員会への救済を求めました。その結果、2021年4月26日に中央労働委員会は大阪府労働委員会が出した救済命令(団交応諾・誓約書の手交・ポストノーティス)を維持、確定しました。
共立メンテは7月6日、誓約書(謝罪文)を守口学童労組の水野委員長に手交し、同月13日に共立メンテとの団体交渉が行われました。
しかし、組合からの要求に対して、共立メンテは回答文を読み上げたものの、不誠実な対応に終始しました。共立メンテの回答に対して、「事実関係と違う」と指摘しても認めず、「今日の回答は変わりません」「会社は何ら妥協しない」とかたくなな対応ばかりでした。
守口学童労組は「回答は変わらないと決めていたら、それは団体交渉とは言えない。不誠実団交だ」と批判しました。
今回の団体交渉で共立メンテには「労使対等で誠意ある話し合いを行う」という真摯な対応がまったくないことが明らかになりました。あらためて団体交渉の場で追及しながら、守口市に対する行政責任を追及し、学童保育をはじめ、公務サービス部門から悪徳企業を撤退させる運動を構築することが重要です。