Collection77 白ご飯に寒漬をのせてカリッコリッ
2021年3月号 Vol.568
大黒屋「寒漬(かんづけ)」
白ご飯に寒漬をのせてカリッコリッ
山口県宇部市
▲あったかご飯にのせれば何杯でもイケるかも(左)。
寒風に揺れる干し大根。これだけあると圧巻です(右)
瀬戸内海に面した宇部市や山口市阿知須は、雨が少なく温暖な気候で、冬に乾燥した冷たい風が吹きつけるため、「寒漬」がこの地方ならではの伝統的なお漬物です。
昔はどこの農家でもつくられており、寒風に揺れる干し大根の光景は冬の風物詩でした。
宇部市で1912(大正元)年創業の漬物屋・大黒屋は、寒漬を、家族と数人のパートの手作業でつくっています。
冬に収穫された大根が寒漬になるまでには約1年の歳月をかけます。塩漬けから始まり、約3カ
月の寒干し、その途中には、ローラーでのしては干すを繰り返し(以前は叩いて伸ばしていた)、最後に半年以上漬け込み熟成させます。
大根は千石台(萩市)と土井ヶ浜(下関市)のものが中心。保存料も着色料も使っていません。独特の色と香りで、白ご飯にのせてカリコリ… もう~たまらん!
ご注文は、大黒屋さんのホームページをご覧ください。
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(j.nakama@jichiroren.jp 件名に「まちコレ」を)