〔79〕言葉を音に乗せて伝えたい ひとりのベーシストとして
2021年5月号 Vol.570
言葉を音に乗せて伝えたい ひとりのベーシストとして
愛媛・新居浜市職労 安藤(あんどう) 泰将(やすまさ)さん
▲ベースを演奏中の安藤さん
安藤さんは2年間の愛媛県派遣を終え、この4月から新居浜市国保課で仕事をしています。5年前から松山市を拠点に、日本語歌モノロックバンド「Memo Light Write Code」(メモライトライトコード)でベースを担当しています。安藤さんにお話をうかがいました。
書き綴った言葉に光照らして
ぼくらのバンドは、各地のライブハウスをはじめ、香川県で開催されるサヌキロックコロシアムなどの舞台でもライブを行ってきました。
中学のとき、気づいたらロックばかり聴いていました。最初の出会いは、兄の影響で聴いたBUMP OF CHICKEN。歌詞に惹かれ、今も好きなバンドのひとつです。ベースは大学時代に軽音楽部に所属したことを機に始めました。演奏する側になって音楽の聴こえ方が変わり、リズムへの意識が豊かになり、さらに音楽が好きになりました。
ロックの魅力は音に乗せることでしか伝えられない言葉や感情に触れられること、言葉がなくても音から伝わる思いを感じられることです。
バンドは、思い・感情を歌詞に落とし込み、曲に乗せることで自分を表現しているのが魅力だと思います。ぼくたちのバンドは、歌詞に重きを置いていて、自分の思いを綴るのはもちろん、聴き手が自由に解釈できる歌詞になるよう心がけています。
ベースはBASE
曲を聴いてどの音がベースかわからないとよく言われますが、ベースは低音域を支えることが役割のひとつです。ベースがないと曲の厚みが一気になくなってしまいます。そうした意味からも、バンドの「BASE」と言えます。最近は、ベースも前に出る、目立っていく傾向が強いですが、ぼくは後ろから演奏の総和を支えるベーシストになれるよう努力していきたいと思います。
バンド仲間ではぼく一人が公務員です。ふだん集まれない人たちが一緒に何かをするのはすばらしいことだと思います。日常の生活では得られない感覚を聴いてくれる大勢の人たちと共有できる舞台は最高です。
コロナ禍でライブは休止続きですが、一日も早く舞台に立ちたいと願っています。
バンド名で検索すればYouTubeで曲を聴くことができます。
1月16日にリリースした3rdシングル『STEP』は各種ストリーミングサイトで配信中です。
▲ライブ本番中のメンバー(一番左が安藤さん)