Collection80 なんでも固めます!保存食として広がった寒天文化
2021年6月号 Vol.571
寒天料理
なんでも固めます!保存食として広がった寒天文化
秋田県南地域
▲上から時計回りに、雷寒天、横手やきそば寒天、さくら麺寄せ寒天(稲庭うどん入り)、抹茶寒天、サラダ寒天(左)
道の駅「十文字」(右)
秋田県では寒天文化が根付き、至るところで寒天料理を楽しむことができます。特に盛んなのが県南地域(横手市・湯沢市・大仙(だいせん)市・仙北(せんぼく)市・美郷(みさと)町・羽後(うご)町・東成瀬村)です。材料の天草は乾物として長期保存がきくため、冬が寒い秋田では保存食として重宝されてきました。普段の食卓でも寒天料理が登場しますが、お祝いで各家庭の工夫を凝らした寒天料理が作られ、寒天文化が広まったと言われています。
寒天料理はいろいろなものを固め、お惣菜、デザートとして楽しまれています。代表的なものは、いり卵を固めた雷寒天、キュウリ・人参・ゆで卵などが浮かぶマヨネーズ色のサラダ寒天などです。最近では意外な食材を使用した創作寒天がスーパーのお惣菜コーナーで人気です。4月には横手市B級グルメである横手やきそばを固めた寒天が道の駅「十文字」で販売されました。
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