住民のためにより良い仕事、地域づくりを
青プロ 中国ブロック 6/26
▲オンラインで参加した中国ブロックの青年たち
自治労連中国ブロックの「青年未来づくりプロジェクト(青プロ)」企画が6月26日にオンラインで行われました。5県から69人が参加。「いい仕事ってなんだろう?」をテーマに、自治労連がかかげる「民主的自治体労働者論」や利用者一人ひとりに寄り添った福祉現場の実践と教訓などを学び、グループトークで意見交流しました。
「だれのため、何のために」を常に考えて働こう
まず、「民主的自治体労働者論」について、自治労連岡山県本部の岡﨑加奈子書記次長が講演しました。自治体の役割が住民の福祉増進であることや、一方で人員が減らされている職場実態をわかりやすく解説しました。
また、自治労連青年部が行ったアンケート調査に触れて、青年職員が住民に喜んでもらえた時にやりがいを感じていることや、仕事が多くストレスを感じていることを紹介しました。
「いい仕事がしたいと思うからこそ、憲法を遵守し、常に『だれのため、何のために』を考えていかなくてはいけない。自分たちの労働条件だけでなく、住民の声を聞き、より良い地域・自治体づくりをしていこう」と呼びかけました。 あわせて、全国の仲間とつながることや自分の仕事について語ることの重要性も参加者に訴えました。
▲講演に耳をかたむける山口の会場に集った青年
一歩踏み出して住民の力を借りよう
続いて、広島・福山市鞆の浦(とものうら)にある福祉施設「さくらホーム」施設長の羽田冨美江さんが講演。地域住民の力を借りながら、地域社会の一員として尊厳あるくらしを利用者ができるように考え、さまざまな実践をしていると語りました。
羽田さんは「理学療法士を退職して家族の介護をしていたが、本人は機能回復訓練に消極的だった。しかし、地域のお祭りを通して居場所を見つけるなかで、訓練に積極的になっていった。その人がその人らしくあるためには、地域とのつながりが重要だと実感した」と自身の経験を話しました。
施設でも職員が地域に足を踏み出し、積極的に地域と利用者の関係づくりをしている経験と、その重要性を伝えると参加者は胸打たれました。
そして羽田さんの話だけでなく、実行委員の青年が現地を訪問した記録映像も流し、オンラインでも現地の雰囲気を伝える工夫があり充実した内容となりました。
▲施設のとりくみや利用者の様子を話す羽田冨美江さん(左)
住民のためにできること 語り合ったグループトーク
2つの講演が終わり、「鞆の浦」にまつわるクイズ大会にオンライン上で全員が参加。緊張をほぐしてから、「いい仕事ってなんだろう?」をテーマにグループトークを行いました。
今の仕事のやりがいや悩み、住民のために何ができるのかを語り合いました。あるグループでは、職場で浮上した委託問題に触れて、「労働組合だから賃金や労働条件のことにいきがち。だけど、委託が住民のためになるかどうかを話し合って、住民と一緒に声をあげて職場を直営で存続させた」と経験を語る参加者もいました。
最後に、『世界に一つだけの花』を参加者全員が手話で表現する「手話うた」に挑戦。一つにまとまって、「青プロ」は終了しました。
▲実行委員会で現地を訪れた様子も上映