ジェンダー平等実現でだれもが輝く社会へ
第42回 自治体にはたらく女性の全国交流集会 in KINKI
▲メイン会場のシティプラザ大阪でのシンポジウム。オンライン含めて全国から238人が参加しました
「第42回自治体にはたらく女性の全国交流集会 in KINKI」が、9月3~4日にオンライン併用で開催され、記念講演やシンポジウムでジェンダーをめぐる問題を学び、とりくみの経験共有や、「しゃべり場」などが行われ、交流しました。
意識と制度の改革でジェンダー平等に
1日目全体会の記念講演として、大阪大学副学長の島岡まな教授が世界から見た日本の女性をとりまく現状、不平等であるという「現実」を前提とした支援・優遇策の必要性について話し、「可能な限り結果の平等に近づける時代へ」「人権教育が欠如している社会こそ、一人ひとりの成長、意識改革、行動変容が重要」「勇気をもって自らの行動変容につなげ、周囲をも巻き込んでいく行動を」と参加者にエールを送りました。
参加者からは、「日本が60年以上世界標準から遅れている現実に愕然」「夫婦同姓や婚外子への偏見は、政治に都合の良い作り上げられた歴史と感じた」「教育の力って重要」などの声が寄せられました。
生活困窮者に寄り添う 職場の仲間とつながろう
2日目は、シンポジウム、分科会、しゃべり場などが行われました。
シンポジウムでは「日本女性のリアル~ジェンダー問題、貧困について自治体に何を求め、求められているか」と題して、シングルマザーの現状や会計年度任用職員の実態を話し合いました。
生活困窮者に自治体職員としてどう寄り添うのか、また同じ職場で働く仲間として会計年度任用職員とどうつながっていくか、あらゆる分断にどう立ち向かっていくかなど、会場からも質問があり、盛り上がりました。
参加者からの感想
お互いを尊重して楽しく
当事者が何を必要としているのか、わかろうとすることが大切。分断を持ち込ませない活動をしていこう。私も少しでも応援団の一員になりたい。お互いを尊重し、楽しく働きたい。声を上げないと変わらないし、変えられない。国や自治体の制度を抜本的に変えることが必要だ。
▲シンポジウム。コーディネーターに関西勤労協の長尾ゆり副会長、パネリストに大阪社会保障推進協議会の寺内順子事務局長、大阪自治労連の荒田功特別執行委員(左から)
▲大阪大学 島岡まな副学長