今こそ広げよう憲法の意味と役割
10・23 憲法大運動スタート集会
▲オンラインでとりくみを報告する茨城の仲間
自治労連は改憲を許さず、憲法がいきる地域をつくるために「憲法大運動」をすすめています。10月23日にオンラインでスタート集会を開催し、憲法学習と憲法に関わる各地のとりくみ報告を全国の仲間と共有し意思統一しました。
憲法を遵守し、国民の基本的人権の保障を
憲法学習では、自治労連弁護団の山口真美弁護士による講演が行われ、憲法がなぜ大切なのか、自治体や自治体労働者にとってどんな意味があるのか改めて学びました。山口弁護士は「憲法は国民のためにあり、立憲主義の理念は、単に憲法にもとづいた統治のみならず、権力に対する縛りとしてある」と憲法の原則と本質を解説。
憲法尊重擁護義務(憲法99条)について「憲法が求める国と地方自治体の業務の目的は、国民の基本的人権の保障。中立・公正の立場で業務を遂行する必要がある」と話します。さいたま市で憲法9条に関わる俳句の公民館月報への掲載を拒否した裁判例に触れ、「国民の基本的人権を損なう対応は中立・公正とはいえない。本末転倒な対応」と批判しました。
また、自民党改憲4項目(自衛隊の明記、緊急事態条項の明記、教育の充実、合区の解消)について、それぞれ問題点と危険性を説明。「自民党の改憲案は、国民から平和を奪い、主権を奪い、基本的人権の保障を損なうもの。活憲か壊憲か。私たちの今と未来は私たち自身で決めなくてはならない」と訴えました。
憲法を学び考える各地の経験を共有
各地の経験交流では、高知からは、「明日の自由を守る若手弁護士の会」の『憲法かるた』を活用したとりくみが報告されました。
組合で毎年実施している講座でグループごとに『憲法かるた』の読み札を作成します。憲法各条項の意味と情勢を話し合い、第28条(労働基本権)について「き…勤労者の団結なめんなよ!!」、憲法尊重擁護義務をもとに「ま…守らせよう、あの総理に憲法を」と読み札を作成し発表。参加者で憲法の意味と大切さを共有してきたことを話しました。
そのほか、「憲法学習会の様子」(愛知)、「オンライン憲法カフェ」(埼玉)、「反核平和マラソン」(岩手)について報告がありました。
▲憲法かるたの読み札を作成する高知の青年
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