すすむ非正規公共91 声をあげ「3年目の壁」許すな
沖縄公務公共一般労組 沖縄県事務所
▲組合とともに実態を訴える馬場さん(右)
沖縄公務公共一般労組は、11月19日に、会計年度任用職員の職場実態アンケートの県内調査結果について記者会見を行いました。会見が報道されると、組合加入を決意する仲間も現れました。
県立高校で就職支援員として勤務する馬場宏さんは、生徒たちに就職面接の方法や履歴書の書き方などを教えています。民間企業を定年退職し、2019年に一般職非常勤として支援員へ。20年から会計年度任用職員に切り替わりましたが、「ボーナスは出たが、時給は下がり勤務時間も短く、年収は少なくなった。改善ではなく改悪だ」と話します。今年の夏に県の担当者から「会計年度任用職員は、3年を超えられない」として、来年3月末での雇い止めを伝えられました(いわゆる「3年目の壁」問題)。
雇い止めに納得がいかない馬場さんは、「どこを調べても雇い止めされる根拠がなく、あるなら見せてほしい」と担当者に迫ると「内部規定」だという始末。組合に入ってたたかうしかないと加入を決意。「同じような立場の労働者はたくさんいる。声をあげてほしい」と訴えます。
沖縄公務公共一般労組は、この間、沖縄県労連の仲間とともに会計年度任用職員向けの無料電話相談を実施。11月27日には数件の問い合わせがあり、相談者へアドバイスと組合加入を呼びかけました。電話相談は年明けの1月22日と2月12日にも予定しており、組合加入をすすめながら、雇い止め阻止と「3年目の壁」問題の解消、労働条件改善のためにとりくみを強化します。