第73録 海も風も気持ちいい 足と五感でのんびり時間を過ごす旅
2022年7月号 Vol.584
アートな島めぐりはいかがですか
海も風も気持ちいい 足と五感でのんびり時間を過ごす旅
愛知・西尾市
▲海風が気持ちいい「おひるねハウス」
愛知県西尾市にある佐久島は、一色港(いっしきこう)から渡船で行ける島です。渡船の着く港は西港(にしこう)と東港(ひがしこう)があり、毎日7往復の運航を実施、島にくらす人たちの生活の足として使われています。西尾市直営で、船員さんのなかには自治労連の仲間も。
休日の渡船は観光客でにぎわい、1隻では乗り切れず、臨時便が出ていました。海の景色を満喫しながら20分で西港に到着。港からすぐの場所に、佐久島を舞台にした映画で使われた古民家カフェを発見しました。
24点のアート作品を探そう
島にはアート作品がいくつもあり、それをめぐる「アート・ピクニック」がおすすめのコースです。24点のアート作品をめぐってスタンプを集める「アート・ピクニックカード」もあります。なかでもいちばん人気なのは、海岸にある「おひるねハウス」。まずはそこをめざしました。
島には電車はもちろん、バスもタクシーもありません。レンタサイクルがあり、借りている人が多くいましたが、いい機会なので歩いてめぐることに。細い路地に入ると黒壁の家が立ち並び、趣のある景色や素敵なお庭を楽しむことができます。散歩や昼寝している猫にも出会いました。
西港から歩いて10分ほどでおひるねハウスに到着。中に入ると海風が吹き抜けてきました。最高に気持ちのいい昼寝ができそうです。休日は記念撮影の列ができるので、昼寝するなら平日かな。
のんびり散歩とグルメと映え写真と
東港までランチのお店を探しながら歩いてみることに。途中にはヤギのビリー、古民家カフェやアート作品に出会い、「映え写真」もたくさん撮れました。ランチは大アサリ丼やシラス丼が人気ですが、私は大アサリフライが入った「オレマキ」と自家製シロップのソーダをいただきました。とってもおいしかった!
日ごろの仕事から自分を少し解放して、島をぐるっとまわって、海からの潮風、木陰の心地よさ、自分の足と五感を使って、島の時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。
興味を持たれた方、公式サイトは「佐久島」で検索してみてください。
見聞録メモ
西尾駅から名鉄東部交通バスで30分「一色さかな広場佐久島行船乗場」(一色港)下車⇒佐久島行き渡船に乗船
渡船運賃大人830円、小学生420円
▲①西港から東港までの散歩コース
②島に渡る渡船は島民の生活の足
③大アサリフライが入ったおにぎりサンド「オレマキ」とソーダ
④ヤギのビリー