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〔93〕仕事も組合も応援もやれることを精いっぱい

かがやきDAYS2022年8月号 Vol.585

仕事も組合も応援もやれることを精いっぱい

長崎自治労連 村井(むらい) 泰介(たいすけ)さん

▲夏季限定の平和祈念ユニフォームでキメる村井さん(左)と、自身もV・ファーレン長崎サポーターの里書記長(右)

「私にとってチームは家族、選手は子ども、応援することは生活の一部」と語る村井泰介さん。チームとは、長崎県全県をホームタウンとするサッカーチーム「V(ヴィ)・ファーレン長崎」。

「自分の生まれ育った街にできたプロスポーツチーム。最初は試合結果だけ気にしていたが、あるときスタジアムで観戦したらその迫力と熱気で見事にはまった」。忘れられない試合はJ1昇格を競っていた名古屋グランパスとの一戦。先制点を許したV・ファーレン長崎が終了間際の同点弾で勝ち点1をもぎ取り、これで波に乗ったチームはホーム最終戦で念願のJ1昇格をつかみました。

委員長就任 自分ならではのやり方を

村井さんの出身単組は長崎水道労組、職場は長崎市上下水道局です。先日、大雨で崖くずれが起きた際、水の出ない避難所に半日で水道管を引きました。こうした対応力は直営の誇りであると村井さんは熱を込めます。「民営化の流れが水道事業にも来ているが、大切なライフラインである水は自治体が管理し、守っていくべき」と強調しました。

そして、2月に行われた長崎自治労連大会では委員長に就任。「前任の里正善さん(現書記長)から引き継ぎ、自分ならではの委員長像を模索中です。仕事、組合活動、家族との時間、バランスを取りながら自分にやれることを精いっぱいやっていきたい」

できることから「まず一歩」

V・ファーレン長崎を応援する村井さんは「Mazippo(マジッポ)」というサポーター団体で活動しています。名前の由来は「まず一歩」。自分たちにやれることを行動しようという思いから付けられました。客席を覆う「ビッグフラッグ」の作成募金にとりくみ、チームバス到着時にフェンスにユニフォームを掛けて応援する「ユニロード」などを企画・提案し、サポーターへの協力要請を行っています。

また、被爆地長崎にあるクラブとして、7~8月には平和祈念ユニフォーム着用、ホームゲームでは選手による平和宣言など、平和祈念活動にとりくんでいます。「サッカーだけでなく平和を発信するクラブであるという理念はブレない。サポーターとして、それを後押ししていきたい」と村井さん。「仕事も組合も応援もどれも大切。忙しいですが、V・ファーレン長崎が心の糧。勝てば一週間がんばれますよ!」と、今日も笑顔で応援に向かいます。

▲第93回メーデー長崎県集会でメーデー宣言を読み上げる村井さん 

▲Mazippoで作成したビッグフラッグ