すすむ非正規公共95 利用者と生活のために立ち上がる
大阪自治労連 サイカパーキング大阪労働組合
▲結成を喜ぶサイカパーキング大阪労組の仲間
サイカパーキング株式会社は、大阪府内の公的施設および大阪市の指定管理者として駅前駐輪場などの管理業務をしており、600人近くの職員が管理員として働いていました。しかし、会社は一方的に就労時間の削減・機械化によるワンオペ(一人業務)など、労働条件を改悪しました。その結果、職員が半減しました。
「このままでは利用者に迷惑をかける」「管理者である自分たちの立場も生活も危ない」と調べていくなか、兵庫県西宮市にサイカパーキング西宮労組があり、自治労連の労働組合としてがんばっていることを知りました。
さっそく労働組合結成に向けて学習会を行いながら仲間を増やし、昨年11月6日に「サイカパーキング大阪労働組合」を結成。同月14日には、会社に対して組合結成を通告しました。
12月19日に初めての団体交渉を行い、組合事務所や掲示板の設置をはじめ労働組合の権利と労働者の権利を守るよう求めました。その後も月1回の交渉を重ねて、労働条件の改善や事務作業の安全面の改善など粘り強く活動しています。
定年を迎えてから働く組合員が多いサイカパーキング大阪労組ですが、年齢を重ねても仲間のために立ち上がり、労働組合をつくり、会社に強い思いを持ってたたかう姿は元気そのものです。
今年の春闘では、契約を更新した239人の時給20円アップを勝ち取りました。まだまだ要求と課題は山積みですが、「仲間のために労働環境を良くしたい」「一日でも長く働き続けたい」と、会社との交渉を引き続きがんばっています。