もっと広げよう安全安心の給食
現業大事だ!キャンペーン 埼玉・草加市職労
▲調理講習会「調理士さんと学校給食を作ってみませんか」
埼玉県草加市では小学校21校と小中ペア校1校で直営が堅持され、毎日安全でおいしい給食づくりが行われています。住民とともに学校給食を守り続けてきたとりくみについて、学校給食調理士で草加市職労の外村陽子さんに話を聞きました。
住民とともに守り続けてきた学校給食
草加市では、保護者や市民団体、労働組合による「草加・子どもの健康と学校給食を考える会」があります。発足は1984年。当時、加工食品や食品添加物、アルマイト食器など学校給食への疑問を持ったお母さんが学校に「改善してほしい」と手紙を出したことがきっかけでした。
「考える会」では、市民アンケートの実施や調理講習会、給食まつり開催のほか、安全最優先の食材調達や献立研究、食器の改善などにとりくんできました。「考える会」のとりくみはパンフレットにして毎年発信しています。パンフレットの評価は高く、今では教育委員会予算もついて作成しています。
運動の中心にはいつも子どもたち
「子どもたちには安全安心でおいしい給食を食べてもらいたい」というのが「考える会」の願いです。そして、私たち現場の調理士としても、これからも子どもたちが健康なからだと豊かな心を育てる給食が続くようがんばっていきたい。
全国的に給食無償化の動きもあり大変重要ですが、単に食材費の問題だけでなく、現場では人員不足や設備の老朽化、民間委託やセンター化がすすんでいる現実があります。学校給食に携わるすべての労働者が、自分たちの仕事の重要性と意味を理解して、常に改善する姿勢でいることが重要です。
同じ思いを持った仲間を増やし、運動の中心にいつも子どもたちがいて、「子どもにとって何が一番良いのか」を学び、話し合い、提案しながらこれからも運動をすすめていきましょう。
▲外村陽子さん
▲「考える会」が編集するパンフレット『ひろがれおいしいにおい』