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憲法を守ることが子どもたちも守る

しごと・くらし・憲法 シリーズ(2)

▲保育園支部が民間の保育団体とともに開催している保育まつり

憲法は、住民生活と私たち公務公共に働く者の仕事に密接にかかわっています。いま職場や地域で何が起こっているのか。今回は保育士で広島市職労保育園支部の畑野強さんに話を伺いました。

つい先日、5月19~21日にG7広島サミットが開催されました。開催日が近づくにつれて、会場周辺は要塞のように白い壁に囲まれ、警棒を手にした警察官も多く異様な光景でした。サミット期間中は大規模な交通規制や公共交通機関の運休・減便が行われました。商業地も多くの店が休業し、市内中心部の小中学校が休校になりました。保育園では予定していた行事などを延期し、保護者に向けて登園自粛をお願い。さらにサミット会場に近い公立保育園では、保育希望者のみ近隣の公立保育園2園で代替保育を行いました。混乱や不安を職場や住民に押し付けたサミット開催でした。

サミットでは平和の問題が取り上げられました。私たち保育者は子どもたちと対話するなかで、戦争のない平和な世界になってほしいといつも願っています。各園では、8月6日のことや戦争について、絵本やDVDを観たり、語り部の話を聞いたりしています。子どもたちと折り鶴を折って平和公園に奉納したり、「こども平和宣言」を話し合ったりしています。

こういった平和のとりくみも、職場に余裕がないと大変です。各園では欠員問題や正規職員が削減され、時間外勤務や持ち帰り残業も常態化。職員の低処遇問題や配置基準の改善が求められています。また、要配慮児・要配慮家庭・医療的ケア児も増加しており、施設の老朽化もあり、安心して保育をできる状況ではないのが実情です。

職場をよくすることは、子どもたちが憲法で守られた基本的人権の尊重、安心して生きられる生存権と平和を享受できるようにすることです。安心できる未来を手渡していけるようにしていきましょう。

▲畑野 強さん

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