今こそ働きがいと魅力ある職場へ 憲法と地方自治がいきる社会の実現を
全国から熱い思い持ち寄る 自治労連第45回定期大会 山口県宇部市
▲8月26日に行われた補助組織・部会の定期大会も含め、全体でのべ2000人以上が大会に参加しました。
自治労連第45回定期大会を8月27~29日、山口県宇部市内で開催しました。長時間過密労働と人員不足が深刻ななか、「住民のために良い仕事がしたい」の思いに応える各地のとりくみが語り合われました。働きがいと魅力ある職場の実現、「公共を取りもどす」運動など次年度方針について確認しました。
長時間労働と人員不足の解消は最優先
「新規採用しても3年ほどで辞めていく」「募集をしても、人が集まらない」など、代議員から現場の悲痛な実態が相次いで報告されました。長時間過密労働と人員不足、仕事の内容に見合わない賃金水準に、職場の青年から「未来が描けない」の声があがり、あらためて深刻さを増す状況を共有しました。
厳しい状況が報告されるなか、保育士の配置基準改善を求める愛知の「子どもたちにもう1人保育士を!」の運動が全国で広がり、政治を動かしていることや、大阪府職労・京都府職労・京都市職労がとりくんだ長時間労働の規制強化を求める「33(さんさん)キャンペーン」など各地での運動が保健師の人員増につながっていることへ確信と展望をもった発言がありました。
会計年度任用職員の処遇改善については、「誇りと怒りの3Tアクション」で勝ち取ってきた成果やアクション2年目への決意が語られました。
良い仕事するために政治を変えよう
物価高騰で職員も住民も生活が厳しくなっている実態、地域手当や最低賃金をはじめとする地域間の格差是正をめぐる問題、地域医療を守るとりくみ、維新政治とのたたかいに関する発言がありました。平和問題では広島で平和教育がゆがめられている現状、自衛隊への名簿提供やミサイル配備などの日本の軍事国家化なども報告されました。代議員からは「仕事、職場・住民要求と憲法は身近なもの。政治は切っても切り離せない」とし、良い仕事をするためにも住民や仲間とともに政治を変えていく必要性が訴えられました。
「公共を取りもどす」運動すすめよう
各地でとりくまれている運動での対話やアンケートを通して、「住民のために良い仕事をしたい」「職場を改善したい」「労働組合があったから働き続けられた」などの切実な組合員の思いと、労働組合への期待が高まっていることが発言でも明らかになりました。
そして、そういった思いに応えるためにも、「賃金引き上げや人員増を実現し、働きがいと魅力ある公務職場にすること、公共を取りもどす運動が重要だ」と決意を固める発言も多数ありました。
大会の最後に運動方針などを採決し、あわせて、ジェンダー平等に向けた運動を各地でさらにすすめていくため、「自治労連ジェンダー平等宣言」を採択しました。
▲大会では非正規の運動やジェンダー平等を求める発言が多数ありました