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すすむ非正規公共98 雇用と労働条件守るため組合結成へ

かごしま自治労連 日置(ひおき)市会計年度任用職員労働組合

▲8月17日に行った結成大会

鹿児島県日置市には、日本三大砂丘の一つ「吹上浜(ふきあげはま)」があり、その近くに立地する「国民宿舎吹上砂丘荘」と「健康交流館ゆーぷる吹上」は、観光などの宿泊だけでなく、地域住民の生活に密着した場所となっています。

それぞれ正規職員は常駐せず、会計年度任用職員(パートタイム)だけで運営、予算管理、事務処理などすべての業務を担っています。2つの職場は歩いて行ける距離にあり、当初、かごしま公務公共一般労組の分会として活動してきました。

しかし、①職場が民間委託の危険性にさらされていること、②会計年度任用職員制度開始前に約束された給与水準の維持が今年度で終了すること、③公募が行われることなど、雇用と労働条件に不安が高まり、こうした状況を改善させるためには、当事者がもっと前面に出る必要があると議論を重ね日置市会計年度任用職員労働組合を結成することになりました。

寺脇正徳執行委員長は「職場は全員非正規だが、正規職員同様の責任を負わされ、それに耐えかねて辞める職員も多くいる」「年々正規職員との格差、差別が目立ち始め、市長が両施設の廃止・民間移託を打ち出した。今年度は雇用通知書で〝以降は継続しない〟とされたことで、大きな危機を感じた」と話します。

「日常化している人手不足を何度訴えても真剣に取り合わない市当局に、私たちの存在を知らしめて要求を勝ち取りたい。そして日置市でもっと仲間を増やしたい」と組織拡大の決意を語りました。

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