青年未来ツアーin茨城
千葉県本部、茨城自治労連
千葉県本部青年部は、9月16~17日に青年未来ツアーin茨城を実施。8年前に氾濫した鬼怒川の堤防を視察するなど災害対策を学び、茨城の青年と交流しました。
千葉県本部から5単組と県本部の13人、茨城自治労連から12人が参加。今回の企画は、千葉の青年が関東甲越ブロック「青プロ」を通じて茨城の青年と交流するなかで、茨城自治労連の協力を得て実現しました。
はじめに、2015年9月の関東・東北豪雨災害で、約200メートルにわたり堤防が決壊した常総市内の上三坂の鬼怒川に行きました。市域の3分の1が浸水し、全半壊家屋は5000棟に上るなどの被害の大きさに参加者は圧倒されました。
鬼怒川から場所を移動し、歌川学さん(産業技術総合研究所)による講演「脱炭素対策と地域発展~自治体の役割」を聞きました。歌川さんは、「脱炭素対策により膨大な光熱費を半分に削減可能。設備投資が必要だが、トータルで見れば安上りで元が取れる」「自治体に関しては、市の施設で使う電力を再生可能エネルギーに切り替えると、非工業地域では、地域のCO2排出を大幅に削減することができ、効果が大きい」「乱開発防止のためのエリア規制を設けるなどの政策も求められる。市民参加で議論しながら地域の将来を決めていくことが重要だ」と訴えました。
続いて、茨城自治労連の濱野真委員長(常総市職労)に「2015年9月関東・東北豪雨災害で常総市職員が果たした役割」として、堤防決壊時の様子を伺いました。
9月10日の深夜に全職員に出勤命令が出て、40カ所が避難所となり各地で避難所運営を担ったことや、長時間労働の実態。そんななかでも、組合のつながりで県内の自治体から物資を送ってもらえたことや、組合として職員を守るために要求書を出し、ニュースも発行してきたことが話されました。