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〔101〕踊りを通して人を励ましたい

かがやきDAYS2023年5月号 Vol.594

踊りを通して人を励ましたい

大阪・貝塚市職労 折山(おりやま)莉奈(りな)さん 福浦(ふくうら)温香(あつこ)さん

▲ゑえじゃないか祭りで仲間とよさこいを踊る折山さん(左)

▲地元の祭りで、纏(まとい)を振りながら踊り子を先導する福浦さん

貝塚市の認定こども園で働く保育教諭の2人。それぞれ地元貝塚のよさこいチームに所属しています。折山さんは「夢舞隊(ゆめぶたい)」、福浦さんは「笑舞翔華(しょうぶしょうか)」と別々ですが、2人は踊りを通して出会いました。折山さんは2歳から参加していて、チームは高知県の全国大会に第1回目から参加しています。福浦さんは中学生のころから参加しています。

人と人とのつながりで自信をもらっている

それぞれのチームの共通点は、高齢者施設や市立病院など地元密着の活動を続けていることです。2人は活動のなかで「次も楽しみにしている」という言葉に励まされ、「ありがとう」と握手をしてくれる手の温かさや「長生きするわ」と泣いて喜んでくれる人に自信をもらっていると言います。

高齢者の方や、障害を持っている人との交流は言葉で伝わりにくいときもありますが、踊りを見てもらうことで「通じ合えている」と実感しています。

コロナ禍で室内でのイベントが中止になり、見てもらうことが難しかった時期も、「病院のテニスコートを借りて踊っている様子を病室から見てもらう機会をつくることができたんです」とうれしそうに言っていました。

子どもたちと一緒に

もうひとつの共通点は認定こども園です。コロナ禍で常にマスクを着けている状態だったので、マスクを取り、化粧をしている先生の姿に子どもたちは気づいていない様子でした。でも、終わった後「かっこいい」「すごかった」「上手」と言ってもらえ、その後、子どもたちと一緒に踊ることができ、充実した時間を過ごしたとうれしそうな2人でした。

よさこいの魅力は全国共通

よさこいは高知県発の文化ではありますが、いろいろな人に魅力を知ってもらいたいと言います。「私たちのような年代も、親世代、小さな子どもにも広げていきたい。他のこども園などでも披露して魅力を伝えたい」。そして2人とも「死ぬまでよさこいを踊っていたい」「仕事にも活かし、地域の活性化にも活かしていきたい」と力強く話していました。

▲認定こども園の行事で、子どもたちによさこいを披露(左が折山さん、右が福浦さん)