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64冊目 闘う図書館 アメリカのライブラリアンシップ

図書館の本棚2023年12月号 Vol.601

64冊目

闘う図書館
アメリカのライブラリアンシップ

豊田恭子/著

日本と比較し、羨望のまなざしで語られることが多いアメリカの公共図書館。

情報社会の進展のなかで住民の情報への窓口となり、住民と地域をつなぐ拠点として社会に認知されるまでには、アメリカのライブラリアン(図書館員・司書)たちが自ら行動し、図書館の役割を粘り強く社会・政治に訴え続け、資金を獲得してきた過程があります。その立ち位置は不断の努力によって維持され、次の展望につながっていることがよくわかります。

日本の図書館がすすむべき方向について多くの示唆を与えてくれるとともに、司書のあり方について考えさせられる本です。

筑摩書房
2022年10月
256ページ
価格:1,760円(税込)