すすむ非正規公共101 嘱託職員の労働条件改善を勝ち取ろう
広島自治労連 広島市関連労組連絡会
▲統一交渉で要求実現を迫る広島市関連労組連絡会(左)
動植物公園や図書館など、広島市の外郭団体で働く職員の労働条件は、単組間で差が出ないよう広島市関連労組連絡会(7単組)で統一交渉を行い、正規も嘱託も市の労働条件に準じる内容で妥結してきました。
しかし、市に会計年度任用職員制度が導入されると、理事者は「適用法律が異なる」「市の公益法人等指導調整要綱があるので、遡及も勤勉手当の支給もできない」の回答に終始。会計年度任用職員の待遇改善がすすむ一方で、経験豊かな嘱託職員が他の職場に流れ、外郭団体の施設運営は困難を極めています。
そこで、昨年12月21日に広島自治労連と広島市職労とともに、広島市の人事部長と給与課長に申し入れを行いました。
申し入れでは、嘱託の図書館司書が「嘱託も企画展や他機関と連携した講演会をはじめ、さまざまな事業の主務担当となっている」「補助的ではなく正規と同じ仕事をしている」「同一労働同一賃金の考え方にもとづくべきだ」と4月遡及や一時金増額など改善を要求しました。
申し入れ後、人事部長も動いて、理事者の態度も「市へ要求していく」と変化させています。
参加した広島自治労連の平松ゆう子委員長は「取り残されている嘱託職員の労働条件改善は24春闘の最優先課題。正規の仲間と協力しながら市の責任を追及し、仲間も増やし要求実現をめざす」と話します。