被災地支援の輪をさらに広げよう
能登半島地震 災対連・全労連 ボランティア始まる
▲公務・民間問わず、全国からボランティアにかけつけました
全国災害対策連絡会(災対連)・石川災対連の「24能登半島地震ボランティア」に、全労連の仲間と合わせて、全体で約25人が参加。珠洲(すず)市や能登町で被災した住宅の片付け作業を行いました(4月19~21日)。また珠洲市役所を19日に訪問し、全国から集まった義援金を届けました。
いまだ手つかずのまま 急がれる家屋の復旧
自治労連の仲間は、1日目、2日目は珠洲市でボランティア作業。いまだ倒壊した家屋が手つかずのままでした。片付けで出たごみを軽トラックへ積み込み、廃棄場を往復しました。3日目はボランティア参加者全員で輪島市内を視察しました。
参加した京都市職労の松下泰之さんは、「被災家屋の復旧がすすんでいないことを実感した。住民のコミュニティが維持できるか心配だ。復旧・復興には、さまざまなつながりが大事。被災者と私たちのつながり、ボランティア同士のつながりが今回できて良かった」と話します。愛知・豊橋市職労の鈴木良尚さんは「短時間でも参加できて良かった。各地の被災地で行政派遣やボランティアに参加してきたが、今回はボランティアの数が少ない。支援を広げ、長く続けていくことが重要だ」と語りました。
珠洲市へ義援金届け市内避難所も訪問
珠洲市役所を19日に訪問。京都自治労連の福島功委員長も同行し、義援金の一部300万円を届けました。対応した会計管理課の生瀬亨課長は義援金への感謝とともに「いまも避難所から通う職員がいるが、市民のためがんばっている。全国からの支援に助かっている」と話しました。
また、市内の避難所も訪問し、担当者に聞き取りを行いました。担当者は「一時800人以上が避難し、身動きが取れないほどだった。トイレの水が流れず、避難所運営も24時間体制が続き、かなり限界だった」と振り返ります。その後、行政派遣からの仲間の援助や、避難者にも協力を呼びかけてトイレの清掃やさまざまな役割を担ってもらい安定したそうです。現在のニーズを聞くと、「支援物資は十分いただいている」と感謝する一方で、避難生活が続くと、避難者がもとの生活に戻れなくなることを心配し、「より早い復旧を」と話しました。
▲京都市職労 松下泰之さん
▲愛知・豊橋市職労 鈴木良尚さん
▲焼失した輪島朝市
▲珠洲市(右)に義援金を渡す京都自治労連の福島功委員長
▲珠洲市でのボランティア作業
▲周りには一階部分がつぶれた家屋などが数多くありました