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仲間や地域住民と対話し連帯を強くする実践を

レイバーノーツ大会に参加して

▲ファストフード企業に対するストライキと支援デモを行う現地の労働組合

4月に世界中の労働者・労働組合が集まり、自分たちの経験や成果を共有しあうレイバーノーツ大会(アメリカのシカゴで開催)に参加した静岡市労連の松本和也さんに、現地の様子や学んだことを聞きました。

最賃引き上げや組合結成 高揚するアメリカの運動

近年のアメリカでは最低賃金の大幅な上昇や、アマゾン、スターバックスのような世界的に有名な企業での労働組合結成など、労働運動の高揚が見られます。そういった社会背景のなかでのレイバーノーツ大会の参加は本当に良い学びになりました。

レイバーノーツ大会がかかげる「労働運動に〝運動〟を取り戻す」のスローガン通り、実践を重んじた発表が多くありました。特に驚いたことは「対話」と「連帯」という言葉がとても多く用いられていたことです。

アメリカでは、同じ会社の仲間や地域の住民とも対話し、連帯を強くし、賛同者を増やしたうえでストライキを実施し、より団結を強めていました。一見すると、とても気が長く非効率的とも思えるとりくみを実践していました。

仕事も組合も「身近なこと」から始めよう

しかし、近年の日本では合理性・効率性が重視され、日本のほうが、よほど個人主義がすすんでいるように思えてきました。

私たちの仕事や組合活動も、すぐに結果を求めるのではなく、職場の仲間や地域の住民と対話し、連帯しあう関係を構築するといった「身近なことから始めていくこと」が必要なのではないかと思いました。

レイバーノーツ(Labor Notes)とは

レイバーノーツは、1979年に出版事業から始まり、書籍出版、会議開催、活動家のネットワークを通じて、労働運動を支援してきた団体。80年代以降、弱体化するアメリカ労働運動の弱点を理解し、克服しようと2年に一度、運動の教訓を共有し、学びあう大会を開催している。

▲シカゴ市の教員労働組合と交流する松本さん

▲静岡市労連 松本和也さん

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