すすむ非正規公共107 アンケートに多数の要求 組合結成が「新しい希望」に
やまなし公務公共労組 山梨県事務所
▲7月の結成大会に集まった仲間
やまなし公務公共労組は、7月に結成された会計年度任用職員の労働組合です。山梨県内には約8500人の会計年度任用職員がいますが、賃金は正規職員の3分の1以下で昇給も上限があり、休暇や権利も一部しか保障されていません。また、3年ごとの「公募による再度の任用」があり不安定な雇用です。
結成大会では、「待ちに待った会計年度任用職員の組合ができた」「県内で働く会計年度任用職員の新しい希望になる」「住民のために働く職員がよりよい条件で働けるようにとりくみたい」と意気込みが語られました。
4月に準備会ができ、まず「ほこいかアンケート」にとりくみ、甲府市や甲斐市、韮崎(にらさき)市、富士河口湖町などで600部を配布し、115人から回答が寄せられました。アンケートには「学校が夏休みになると、共済組合からはずれ国民健康保険に加入し、終わるとまた共済組合へ。是正して欲しい(教育支援員)」「専門知識を生かした生徒や先生の役立つ仕事なのでやりがいがある。継続雇用にしてほしい(図書館司書)」「児童数に対して部屋の数が足りない。部屋の数を増やすことはできないか(放課後児童クラブ)」など切実な要求が書かれていました。
やまなし公務公共労組は、アンケートをもとに仲間を増やし学習懇談会を開きながら、要求書づくりと組織拡大をすすめています。