▲組合委員長として奮闘中

石崎峰良さんは、２０２２年12月に結成された大分市会計年度任用職員労働組合の委員長。先月、浜松市で開催された「自治労連第67回中央委員会」では、会計年度任用職員の処遇改善のとりくみを元気よく発言した、愛称「石ちゃん」です。

森林セラピストになる

現在の職場（大分市林業水産課）には森林セラピー担当班があります。子どもの頃、木の実を食べ、山菜を採り、山芋を掘るなど山や森で遊んでいた石崎さんは、すぐに興味を持ち「森林セラピスト」の資格を取得しました。

森林セラピーとは、科学的に裏付けされた森林浴効果を期待し、森を楽しみながら心と身体の健康増進を図るもの。そして森林セラピストは健康・心理学系の知識とコミュニケーション力をいかし、森林環境が持つ快適効果を引き出すためのアドバイスを行います。

石崎さんは土日を中心に参加者とセラピーロード（※１）を歩いています。「参加者が元気になり、喜んでくれることがすごくうれしい」と大きな声で語ります。

石ちゃん、仲間と山を歩く

大分市には10カ所のセラピーロードがあり、そのなかで「石ちゃんおすすめ」は高崎山セラピーロードです。

大分市と別府市の境にある高崎山は、麓には「水族館うみたまご」や高崎山自然動物園があり、山頂付近には、大友氏（※２）の山城だった高崎城の遺構があります。中世の歴史を学び、お猿さんに会えるなど楽しみなコースです。

昨年秋、組合の仲間十数人とともに高崎山に登った石崎さん。あいにくの雨でしたが、約２時間で山頂（６２８㍍）にたどり着くまでの丁寧なガイドぶりに組合の仲間も感動。高崎山のお猿さんも、朗らかに、そして山に響くような声で語る石崎さんの話に聞き入ったのではないでしょうか。

自然に触れ、楽しむ仲間の姿を見られたことは石崎さんにとってうれしい一日となったことでしょう。

※１　生理・心理実験によって癒しの効果が実証され、森林セラピーに適しているとして認定されたロードのこと。
※２　武家・士族だった日本の氏族。高崎城は豊後守護（ぶんごしゅご）を務めた大友氏の詰城。

▲高崎山でガイドする石崎さん

▲高崎山山頂で仲間と記念撮影（右端が石崎さん）