第92録 別府温泉で体も心もリフレッシュ
2025年2月号 Vol.615
源泉数・湧出量ともに日本一
別府温泉で体も心もリフレッシュ
大分県別府市・別府温泉
▲湯けむりたなびく別府のまち
別府八湯(べっぷはっとう)とは
大分県の別府温泉は、源泉数・湧出量ともに日本一。別府市内には浜脇・別府・観海寺(かんかいじ)・堀田・明礬(みょうばん)・柴石(しばせき)・鉄輪(かんなわ)・亀川の8カ所の点在する小さな温泉があり、総称して「別府八湯」と言われています。歴史も古く、8世紀初めには利用され、鎌倉時代には別府、鉄輪、浜脇などに療養所が作られていた記録があります。19世紀後半から温泉場の開発がすすみ、大正時代には由布院、塚原温泉を含めて、「別府十湯」と呼ばれた時期もありました。
今は「別府温泉」として広く認識されています。
温泉を楽しむ
別府八湯には、効能が異なる10種類の泉質があり、明礬温泉の泥湯は美肌の湯として人気です。それぞれ違った魅力がありスポット巡りをすることができます。他にも、湯けむりが上がる坂道など、カメラ映えする観光スポットも多数。八湯はそれぞれ近いところに位置しているので、短期間の滞在でもいろいろな温泉を楽しむことができます。
鉄輪温泉などでは100℃を超える蒸気が噴出します。そのため、蒸気を一旦冷やし液体(お湯)にする必要があります。一方、その蒸気を利用した「地獄蒸し」という料理も湯治客、観光客に喜ばれています。
温泉通には必見
別府観光の父といわれる油屋熊八(あぶらやくまはち)。JR別府駅前に建つユニークな熊八像も必見です。温泉を巡った数で段位認定される制度もあり、8カ所巡れば別府八湯温泉道の初段です。
別府市に住む組合員は「休日は朝夕2回、自宅の湯(単純泉)に浸かっています。妻はそれに飽きて温泉を巡り、先日88カ所を巡り名人になりました」と話します。
8月は北九州市で自治労連定期大会です。ちょっと(約1時間)足を延ばして別府にお越しください。
▲別府駅前の油屋熊八像
▲地獄蒸し料理