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〔112〕子どもたちの成長支える銭太鼓(ぜにだいこ)で仕事に活力

かがやきDAYS2025年3月号 Vol.616

子どもたちの成長支える銭太鼓(ぜにだいこ)で仕事に活力

東京・江東区職労 西村(にしむら) 恵子(けいこ)さん

▲銭太鼓の衣装は華やかです

東京・江東区職労の保育園支部主催の新春交流会で、舞台最前列で銭太鼓を演奏する西村恵子さん。だれもが知っている『おどるポンポコリン』の曲に合わせた迫力のある演奏。カラフルできらびやかな衣装に包まれ、紅白のバチを持って踊る華やかなパフォーマンスに、会場は大盛り上がりです。

銭太鼓は、竹筒のなかに5円玉を入れて、銭がしゃんしゃんと鳴る音を利用して演奏するリズム楽器です。出雲地方に古くから伝わる民俗芸能で、民謡や踊りの伴奏に用いられています。「ご縁をもたらす」という言い伝えがあります。

毎週火曜日の練習で明日の仕事もがんばれる

江東区の保育園に勤務する西村さんは、就職してすぐに銭太鼓を始めて今年で8年目。保育園で開かれた新年をお祝いする会で、銭太鼓のサークルに誘われ、興味をもって始めました。

西村さんにとって毎週火曜日に行われる仕事終わりの銭太鼓の練習は、職場以外での息抜きの場です。次の日また仕事をがんばろうという活力になっています。別の園の保育士も集まるサークルだから、職場とは違った人間関係で、悩みなどが相談できるのもいいところです。

西村さんは「新しい曲を覚えて、ボランティアで保育園や高齢者施設、区民祭りなどで披露することがモチベーションになります」と話します。学生時代はテニスをしていて「そのときに鍛えた握力が銭太鼓に活かされています」と笑います。

両親の影響で保育士に

小学校の教師である両親を見て育った西村さんは「先生」に憧れがあり、保育士になりました。「子どもを預かるだけでなく、こういう姿に育ってほしいというのがあり、どうしたら育んでいけるのかを考えます。もう一人保育士がいたら対応できるけど、対応が難しいときもある」と保育についての思いを話します。

西村さんは青年部の役員も担っていて、組合活動にも積極的に参加しています。「人手不足解消のために新規採用を訴えるのはもちろん、今働いている人が辞めないことも大切です。そのためには、どうすれば働きやすい職場になるのかを考えていきたいです」と、今後の決意を語ってくれました。

▲銭太鼓

▲銭太鼓を演奏する西村さん(左から2人目)

▲職場での西村さん