大震災からの復興、憲法が生きる社会へ
自治労連第33回定期大会 8月21日〜23日in静岡
8月21日〜23日、「住民本位の震災復興実現、『構造改革』を転換させ、安全・安心の地域・日本をつくろう」をスローガンに、自治労連第33回定期大会が静岡市内で開催され、20日の補助組織・部会の事前大会を含め、のべ2000人が参加しました。討論は3日間で66人が発言。地方・単組から、方針を積極的に補強し、豊かにする立場から発言があいつぎました。最終日、2011年度運動方針をはじめ全議案が圧倒的多数の賛成で採択・承認され、新たな執行部を選出しました。
委員長あいさつ(要旨)
中央執行委員長 野村 幸裕
雇用の安定、社会保障充実へ
職場・地域から共同の輪を
今大会は、3・11東日本大震災によって明らかになった住民生活を守る自治体や国の役割・責任を広く住民と連帯して実現するための意思統一を図る大会です。
大会を取り巻く情勢の特徴は、第1に、大震災によって「選択と集中」という構造改革の誤りが改めて明らかになったことです。自治労連は政府に住民本位の復旧・復興と原発ゼロ、小規模・地産地消型の地域循環型エネルギーを早期に実現するための知恵と力を総結集することを強く求めます。また、被災各地で共同を広げ自治体に対する要請や提言運動を進めます。
代議員の発言(要旨)
敬称略
岩手
住民の声を聞き、復興へ力を合わせて
東日本大震災で自治労連は、被災者支援センターをいち早く設置し、広報『りくぜんたかた』を配布し、地域の要望を市に届けた。
統括答弁(要旨)
書記長 猿橋 均
豊かになった方針の実践で
運動・組織を発展させよう
全体で、78人が討論に参加、うち女性の発言は14人(21.2%)。代議員の女性比率は20.9%で、目標の30%の達成に向け、本部としても具体化の検討を行うが、引き続く地方組織での努力をお願いしたい。
討論のなかでは、とりわけ東日本大震災被災地支援の全国の熱い思いととりくみ、それに応えてがんばる現地の決意が述べられ、まさに民主的自治体労働者論の実践であることが確信となった。また、自治労連として改めて地方自治の真価を発揮し、「原発ゼロ」めざす政策案を確認した画期となる大会だった。
歓迎します 新規加入組合
全国の仲間が力です
ようこそ自治労連へ!
自治労連第33回定期大会において新たに7つの組合が加入しました。
労働条件改善に向けた要求・決意を胸に、全国の仲間とがんばります。
岩手 小本(おもと)地区の復興へ
岩泉町職青年婦人部が「考える会」結成
岩手県岩泉町職青年婦人部では、若手職員を中心に「小本の復興を考える会」を結成し、震災の復興が進められているなかでできることは何かと意見交換を行っています。最終的には町の復興委員会に提出し、震災復興計画への反映をめざします。
公契約条例実現めざしもえる秋
京都市職労公契約条例研究会
契約実態つかみ京都市モデル案作成
この2年間、京都市職労は市民の要求と運動で公契約条例制定のために活動してきました。このたび、業者アンケートの結果とあわせ、「京都市公契約条例―京都市職労モデル案」を公表し、条例実現へ新たな一歩を踏み出しました。
“交流”をエネルギーに
高知自治労連 安芸(あき)市職労青年部
青年部「地域もりあげ隊」がゆく
土佐のいごっそう(快男児・酒豪)・はちきん(男勝りな女性)が集まれば、兎にも角にも酒を酌み交わす“おきゃく”(宴会)が始まります。この土佐っ子気質全開で、仲間や地域住民との交流をエネルギー源にして、安芸の“わかいし”(若者)は元気いっぱい、地域での活動に積極的にとりくんでいます。その名も、安芸市職労青年部「地域もりあげ隊」。
力あつめて被災地の復興支援を
全国の仲間の奮闘を支えた「岩手被災地支援センター」
自治労連が陸前高田市矢作町に支援の拠点・岩手被災地支援センター(鈴木旅館)を開設したのは小雪が降る4月19日。以降5カ月、全国各地から駆けつける自治労連の仲間の拠点となり、のべ5200人が参加しました。10月24日で運営は終了します。
ヒロシマ・ナガサキ…そしてフクシマ
原発も核兵器もない平和な世界に
原水爆禁止2011年世界大会in長崎
8月5日〜6日広島、7日〜9日長崎で原水爆禁止2011年世界大会が開催され、広島大会には2000人、長崎大会には7800人が参加しました。自治労連は全国から130人の代表が参加し、大会成功に尽くしました。また、国際会議が8月3日から5日まで広島市で開催されました。
放射能被曝なくす一点での共同を
第34回自治体労働者平和のつどい
17地方組織123人が参加
8月8日、自治労連は長崎市内で「第34回自治体労働者平和のつどい」を開催しました。
柴田英二副委員長が、「核兵器のない世界に向け、住民との共同、地域ぐるみの運動で核廃絶の世論は高まっている。放射能被害を二度と繰り返さないために住民とともに憲法が生きる地域をつくり、核兵器廃絶、原発ゼロの運動を広げよう」とあいさつ。