機関紙『自治体の仲間』2011年 6月号 Vol.451 被災地の早期復興を 公務員賃金の引き下げ許すな
被災地の早期復興を 公務員賃金の引き下げ許すな
夏季闘争勝利!5・25中央行動
全労連・国民春闘共闘は5月25日、「被災者に寄りそう住民本位の震災復興、最低賃金の改善」などを求めて東京・霞が関を中心に中央行動を実施しました。6月上旬にも政府が公務員給与「1割カット」の「賃下げ法案」を国会に提出しようとしている重要な局面のなか開催されました。全国から1200人が参加し、早朝の宣伝行動、各省庁前行動、デモ行進、国会議員要請行動に終日とりくみました。
主張
2011年夏季闘争
住民本位の復興、最賃改善・雇用確保・くらし応援を
今年の夏季闘争は、問い直される公務労働のあり方と公務員の労働基本権回復、東日本大震災を理由にした憲法改悪と「構造改革」議論など、これまでとは異なる情勢のもとでとりくまれます。
東日本大震災から3カ月にもなろうとする5月末、依然10万人余が避難所生活を強いられ、震災後の失業・休業者は約11万人余にのぼり、憲法25条や27条が満たされない生活が続いています。
住民と向きあって
ここに輝く自治体労働者
陸前高田市
広報臨時号を連日発行
今のがんばりが新たなまちづくりへ
岩手県陸前高田市は、市役所屋上にまで達する津波に襲われ、壊滅的な被害を受けました。いち早く仮設庁舎を立ち上げ、被災した1週間後の3月18日から広報『りくぜんたかた臨時号』を連日発行しています。
「このまちの復興に携わりたい」
大槌町 まち唯一の仮設GS(ガソリンスタンド)で奮闘する新入職員
岩手県大槌町も、庁舎や施設が全壊・流失し大きな被害を受けました。
今年4月に大槌町職員として採用された災害復興室の松橋史人(まつはしあやと)さんはまち唯一の仮設ガソリンスタンドの運営に携わっています。ガソリンスタンドの経営者が「災害対策に」と燃料を全て寄付してくれたからです。
住民の安全・安心を守る消防職場に
いまこそ消防職員に団結権を
4月28日、広島高裁岡山支部は、岡山「東備消防職員協議会」妨害差止め等請求控訴審判決で、「結社の自由」を侵害したとして、当局に賠償金の支払いを命じました。2001年10月に結成された同協議会を嫌悪した当局に対し、活動の正当性について司法的確認を求め2005年に提訴していました。一審は敗訴しましたが、今回の逆転勝利判決は、消防職員の団結権回復へつながる一歩となります。
「新システム」では子どもを守れない
5・22保育緊急集会
国は保育の公的責任・最低基準の強化・拡充を
「よりよい保育を!実行委員会」が主催した「新システム反対! 5・22緊急集会」が、東京・芝公園で開催され、政府が導入しようとしている「子ども・子育て新システム」に反対し、「被災地の子どもに保育の保障を」「待機児解消と保育充実を」のスローガンのもと、全国から1600人が結集しました。
保育士の配置基準を一日も早く改正して
子どもの元気がいちばんの救い
5月7日、岩手県陸前高田市の公立高田保育所の熊谷恵子園長に話を聞きました。同保育所は、津波で保育所が流失し、現在は旧米崎保育園を借りて運営しています。熊谷園長は、「保護者から届いた『子どもを救ってくれてありがとう』の手紙に力をもらって、やっと一歩を踏み出せそうです」と話してくれました。
50歳代は800万〜900万円に
静岡で最低生計費シンポジウム開催
賃上げ・社会保障拡充のために
生かそう最低生計費試算運動
自治労連も主体的にかかわって各地でとりくまれている最低生計費試算運動が、全国的に大きな影響を与えています。静岡では昨年の若年単身世帯に続き、50歳代4人世帯の最低生計費が約800万円以上であることも発表し、30代、40代の試算も大詰めとなるなか、シンポジウムが静岡市内で開催されました。
ともにたたかう仲間です
新規加入組合紹介
「自治労連第43回中央委員会」(5月13日〜14日、大阪開催)で承認された10組合を紹介します。ようこそ自治労連へ!
今月の連載・シリーズ
第129湯
(131)
第112館
第1品