被災者支援に全力
東日本大震災 岩手・現地レポート
住民と力あわせて
3月11日に東北・関東地方を襲ったマグニチュード9.0の大地震と大津波は、沿岸部の町を一瞬にしてのみ込みました。さらに、福島第1原発の事故が不安を広げています。そのもとで、悲しみを胸に住民とともに生き、使命を果たす自治体労働者の姿があります。自治労連本部から3月14日に現地入りした柴田英二副委員長からの報告です。
主張
いっせい地方選挙
住民のいのち・くらし守る自治体の建設を
4月10日、4月24日投票で、いっせい地方選挙が行われます。今度の選挙は大企業中心、アメリカいいなりの政治から、国民が主人公の新しい政治の流れを地方からつくり出す意義があります。
希望に心よせ 全国の力を
全国各地でいちはやく支援・宣伝行動を実施
「東日本大震災」における被災地支援の活動が、「ひとごとではない」「今すぐ、できることから始めよう」と各地でとりくまれています。義援金カンパ活動、被災自治体への訪問・激励や支援ボランティア、救援物資送付など、自治労連の全国の仲間が足を踏み出し、奮闘しています。
被災地への支援と復興にあらゆる努力を
3月18日 自治労連が政府に緊急要請
3月18日、自治労連は東日本大震災に対する救援と復興のため、総務省要請を行いました。
山口祐二副委員長から「被災した住民の心理的サポートや専門知識を有する市町村職員の派遣や派遣される職員の安全の確保に万全を期すこと」を強調しました。猿橋均書記長は、「長期化する支援や復興に向けてあらゆる努力を求めたい」と要請しました。高田なお子中央執行委員が支援のとりくみや、現地対策本部の状況について報告しました。
すべての労働者の賃上げと雇用確保を
3・3中央行動 全国から3000人
全労連・国民春闘共闘は、すべての労働者の賃上げと雇用確保を求め、「11春闘勝利3・3中央総行動」を、公務・民間あわせて3000人でとりくみました。公務部会・公務労組連絡会は、総務省前の座り込み行動や人事院・厚労省前要求行動に結集しました。自治労連は総務省要求行動を独自にとりくみ、非正規雇用・公務公共関係労働者の署名を総務省に提出しました。
「働くルール」確立めざし被災者支援行動も展開
3・17集会
11春闘の山場となる3月17日に自治労連全国統一行動が配置され、各地ですべての労働者の賃上げと雇用の確保・創出による景気回復、「働くルール」の確立を掲げて集会等がとりくまれました。6日前に発生した東日本大震災の被災者支援行動も展開され、いっせい地方選挙がこの大震災のなかで国と地方の政治を問うものとして、被災者支援とともにたたかわれることが訴えられました。
「誇りと怒り」を運動に
3・19岡山県本部ユニオン・アカデミー
3月19日、「2011年自治労連岡山県本部ユニオン・アカデミー」を開催しました。「非正規労働者を取り巻く現状と組織拡大」分科会には19人が参加し、大場みゆき副委員長を迎えて県下の非正規職員、担当役員が現場の実態や課題を出し合い交流しました。
みんなの声あつめて要求書提出を確認
愛媛でしゃべり場 四国中央市職労
臨時・パート職員「第5回交流のつどい」
四国中央市職労は、臨時・パート職員「第5回交流のつどい」を3月2日に開催。今回は、保育士や介護職場等における臨時職員に適用されている「1年につき日額200円の経験年数加算措置は6年目で打ち止め」の撤回を求めて開催しました。「正規と同じくらい仕事に誇りを持っているのに、なぜ一時金が出ないのか」「保護者からは正規職員と同じに見られているのに、大きな賃金格差はいつまでたっても埋まらない」など、切実な意見が交わされました。最後に「職場で、臨時職員の怒りだけをぶつければ“わがまま”といわれる。
全国の青年たちと もっとつながりたい
広島自治労連青年部結成
3月6日、広島市内の二葉公民館には、青年の明るい笑顔がありました。広島自治労連青年部の結成に向け、活動初参加の青年や、この日を待ち焦がれていた青年たちです。結成のきっかけになったのは、自治労連20周年記念の行事「おきなわプロジェクト」(2009年6月)でした。ここまで来るのに困難はありましたが、「もっとたくさんの青年とつながりたい」との思いを結実させました。
元気の素は機関紙から第17号
伝統受け継ぎ『日刊こだま』1万号 山口・下松(くだまつ)市職労
若い力が自慢です
午後5時30分過ぎ、退庁した組合員が組合事務所に一人二人とやって来ます。彼らは『日刊こだま』の編集委員たち。ひとつの机に集まり、割付用紙にそれぞれの記事を手書きで丁寧に書き出していきます。『日刊こだま』は1966年11月29日に創刊して以来、すべて編集委員の手書きでつくられているのです。
一秒でも早く住民の力に
千葉県旭市へ支援活動―自治労連千葉県本部
3月19日、自治労連千葉県本部は、千葉労連と共同で、津波で県内最大の犠牲者を出した旭市の復興支援ボランティアにとりくみ、君津市職をはじめ、39人が参加しました。また、長平弘・県本部委員長と塚本貢一・香取・海匝(かいそう)ブロック事務局長(匝瑳(そうさ)市職労)は、災害対策本部に義援金と4カ所の避難所にバナナ1000本を届け、被災者を激励しました。ボランティアに参加した鈴木茜さんからレポートを寄せていただきました。