東日本大震災から1年 復興へ、地域・住民と歩む
岩手発 2年目の想い、願い、決意
3月11日、東日本大震災から1年を迎えました。2月下旬、春を呼ぶ雪が津波で押し流された市街地を真っ白に覆う岩手県三陸沿岸の被災地を訪ねました。静かに光る海にはカキやホタテの養殖いかだが復活し、商店も仮設店舗で再開し、住民のみなさんは復興に向けがんばっています。この1年、語り尽くせぬ思いで生き、奮闘されてきた4単組の委員長に、復興の現状と自治体・公務公共労働者の思いを聞きました。
主張
重要な局面を迎えた通常国会
国民的な共同を広げ、「社会保障・税一体改革」阻止を
東日本大震災から1年。復興をめざし各地で懸命の努力が続いています。被災自治体の職員は、親族と仲間を失い、庁舎も被災した中で献身的に奮闘しています。全国の自治体は、集中改革プランにより人員削減された厳しい状況でも、被災自治体に職員を派遣しています。福島では、放射能の除染が進まず、家族が分断され、復旧の糸口さえ見えない住民を支えながら自治体労働者の懸命の努力が続いています。
賃下げ法の本質つかみ地域や議会への訴えを
〜地方への波及にどう対応するか
公務員賃金削減法案を強行 猿橋書記長が語る
民主・自民・公明3党の密室合意によって強行された公務員賃金削減法は、地方公務員にも国家公務員と同様の賃下げを求めるかのような附則が突如加えられました。今後のたたかいを猿橋均書記長が語ります。
賃下げ法許すな、雇い止めやめろ
3・8国民春闘勝利中央行動
労働基本権の全面回復を
午前11時、自治労連は独自行動として総務省前要求行動を展開しました。野村幸裕委員長は、使用者責任を放棄した賃下げ反対と非正規職員の雇い止めとのたたかいを強調。「誇りと希望を持ってがんばろう」とあいさつしました。並行して非正規公共評の代表が6万5680筆の要求署名を携えて総務省要請を行いました。
消費税大増税を斬る シリーズ(1)
消費税増税は社会保障には使われない
野田政権は、消費税増税法案を閣議決定し、今国会に提出しようとしています。「一体改革」では、消費税を2014年4月に8%、2015年10月には10%に引き上げ、必要な社会保障の機能を強化するとしていますが、その中身は正反対です。
「震災復興」「原発なくせ」全国駆け巡る
東日本大震災から1年。3月11日、犠牲者を追悼し、被災者の生活再建を最優先した震災からの復興、原発をなくせ、原発事故被害への全面賠償と原発依存政策の転換を求める集会や行動が全国でとりくまれました。
新連載 自然・再生エネルギーの街めざして(1)
埼玉・所沢市職労
「原発ゼロ」の全国各地での幅広い市民参加の運動をいっそう広げるために、自然・再生可能エネルギーへの転換のとりくみが始まっています。各地の調査・研究、地域産業活性化などの連載を開始します。とりくみ・報告を募集中です。
国民の求める真の福祉・社会保障拡充を
鳥取で『改革』を考えるつどい
福祉や社会保障の改悪が進むなか自治労連鳥取県本部は、鳥取県社会保障推進協議会と協賛団体共同の集いに参加し、真の福祉・社会保障の拡充にとりくんでいます。
パレードと意見広告で保育の充実を訴える
広島市職労 保育園支部
問題だらけの子ども・子育て「新システム」
問題だらけの「子ども・子育て新システム」の存在と中身を広く知らせていこうと、広島県保育団体連絡会とともに3月2日付の中国新聞に全面の意見広告を掲載しました。その費用約350万円を賛同者のカンパで賄うことになり、公立保育園全園(88園)に呼びかけて、9割の保育園―1200人以上から100万円を超えるカンパを集めることができました。
どうなる高齢期雇用と定年延長問題 シリーズ(4)
確実な雇用と年金の接続を
―政府が国家公務員の「基本方針」を決定―
3月23日、行政改革実行本部と国家公務員制度改革推進本部は、国家公務員の高齢期雇用施策として「再任用の義務化」などを柱とする「国家公務員の雇用と年金の接続に関する基本方針」を決定しました。政府は今秋の臨時国会に国家公務員法改正案を提出し、来年4月の施行をねらっています。これまで国の方針決定を待っていた地方公共団体も制度設計に向けて必要な作業に入ることになります。
憲法違反を許すな世論の力で「職員アンケート」は凍結・中止
橋下市長の暴挙とたたかう大阪市労組
一方的な組合事務所の退去通知に対し提訴
大阪市は2月10日に突然、橋下市長名の「業務命令」として16日までに職員アンケートを強行しました。大阪市労組は、思想信条や労働組合に関する個人の内心を犯し、労働組合の団結権を侵害する憲法違反の「思想調査」として、その危険性をすばやく全国に発信しました。日弁連会長や大阪弁護士会会長が中止を求める声明を発表するなど、大阪、全国から直ちに中止・抗議の声が集中して急速に運動が広がりました。こうした世論の高まりに、野村修也大阪市特別顧問は17日、凍結を表明しました。
労使合意なしに2条例案の提出強行
市当局は、市庁舎内の労働組合事務所を「3月31日までに退去すべき」と通知を出しました。大阪市労組連・大阪市労組は、労働組合の弱体化をねらった不当労働行為であり、職員への不当な攻撃の一環として3月14日、大阪地裁に提訴しました。さらに橋下市長は3月16日には、懲戒処分の強化や重罰化の規定など、職員の労働条件などに重大な影響を与える職員基本条例案、教育基本条例案を、労使の合意もなしに市議会へ強引に提出しました。2条例制定の阻止へ、市民や住民団体などと共同してたたかっています。
▲「職員アンケート」・「2条例提出」に対して大阪市役所前での抗議集会
橋下市長は市民と職員に謝罪すべきです
大阪市労組は、憲法違反のアンケート中止、回答データの破棄を求めて、市庁舎や区役所門前の宣伝行動に立ち上がりました。3月13日早朝の宣伝行動は、淀屋橋から大阪市本庁舎の入口まで支援の人たちで埋まり、チラシの受け取りもこれまでと違い雰囲気を一変させました。組合員は行動することで、不当な「アンケート調査」への怒りを強め、職場で悩み迷う職員を励ましました。職場では「子どもに誇れる母親でありたいから拒否する」「処分覚悟で回答しない」など数々のドラマが起こりました。市労組は、回収した職員アンケート廃棄を強く要求するとともに、橋下市長に市民と職員に謝罪することを求めます。
▲大阪市役所労働組合
竹村博子執行委員長
今月の連載・シリーズ
第138湯
津波に耐え、ボランティア宿泊拠点に 宮城・南三陸町 南三陸温泉
(140)
第121館
第10品
愛媛・松山市職労 戸田 克江さん
今夜はマリネで決まりね♥