〔41〕 生まれ故郷で保育士に 子どもの成長に喜び
2017年12月号 Vol.529
生まれ故郷で保育士に 子どもの成長に喜び
福島・鮫川村職労 岡部 和彦さん
▲かがやく笑顔の岡部さん
福島県の南部、いわき市と白河市の間に位置する鮫川村。幼保合築施設「さめがわこどもセンター」に働く青年保育士、岡部和彦さんに話を伺いました。
「8年目です。大変なこともあるけれど、地元で保育できることが嬉しいです」と笑顔で話します。
「生まれも育ちも鮫川村です。はじめは茨城県の土浦市で臨時保育士として働いていましたが、将来のことを考えて、地元に戻ってきました」
保育士になると決めたのは高校2年生のとき。「親戚の子どもたちと一緒に遊ぶことがすごく楽しかったので保育士をめざしました」
現在、鮫川村の男性保育士は岡部さん一人ですが、実習や中学校の職場体験などで地元の男の子が来る機会が増えているそうです。「僕がここで働いているからなのか分かりませんけどね」と笑いますが、貴重な男性保育士の存在は、しだいに認知度を高めています。「実習に来た子には保育士という仕事を理解してもらうため、言葉よりも意識的に体を動かして保育士の姿を見てもらっています。保育の仕事って、子どもたちと遊ぶだけじゃなく、発達を促すなど求められるものがある。自分自身もっと知識を身につけないといけないし、経験も積まないといけないと思います」
高校では卓球部に所属。
「今も地域のクラブに所属していて、明日試合があって出場するんですよ」
常に笑顔の岡部さんも、たまには気持ちが落ち込むことも。「『back number』の音楽を聴いて元気をもらっています」
職場では後輩も増えつつありますが、まだまだ先輩のアドバイスを受けることが多いそうです。
「保育は、自分自身が楽しみながらも、子どもの発達や成長の段階をしっかり掴んでおかないといけない。先輩の先生から学んだことをしっかり踏まえながら自信を持って保育していきたいですね」
仕事を語る表情には笑顔があふれ、この仕事が心から好きだということが伝わります。
写真撮影のため外へ出ると、園庭で遊んでいた子どもたちがいっせいに岡部さんに駆け寄ります。子どもたちに大人気の岡部先生の活躍に期待大です。
▲さめがわこどもセンター