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台風10号被害 被災職員へ物資を届け-岩手自治労連

甚大な被害をもたらした台風10号ですが、岩手自治労連は9月3~4日、最も被害の大きかった岩泉町職に支援物資を届けました。

1.被害の状況について

岩手県内は、死者が岩泉町15人、久慈市1人の計16人となり、他に岩泉町で6人が連絡取れず「行方不明」となっています(9月5日現在)。

 

2.岩手自治労連としての取り組み

image008 当初は、特に岩泉町職と連絡がとれず、女性部等の旧役員からのLINE、メール等で職員の状況や必要物資についての要望を少しずつ把握し始めました。岩泉町職の職員の状況に鑑み、岩手自治労連として、「支援物資」の調達および届けを9月3、4日と実施しました。

 交通状況が最悪であり、盛岡から岩泉町内、役場へ行くためには、久慈市を経由(高速道、しかも軽米インター下車)し、野田、普代と南下、田野畑村からの入るルートを取ることによって、盛岡を午後2時出発、午後6時過ぎに岩泉到着と、約4時間以上の行程(通常は1時間30分程度)となりました。

当面の支援物資として、下着・男女上下各40組、靴下(同)、ポロシャツ(同)、タオル70本、反核Tシャツ約40枚、ウェットティッシュ20個、ボックス5個、髭剃り60個、カセットコンロ5個、ボンベ20本、缶詰50個、野菜ジュース100本、簡易味噌汁、漬物、レトルト食品等、水歯磨きなどを届けました。また大船渡市職の書記さんからも友人から寄せられた様々な支援物資も届けました。

岩泉町職支援には、大船渡市職が9月3日に現地

に入り、下着類等の支援物資を届けました。奥州医療労組は、3日、4日と現地に入り、現状を把握してきました。

 

3.岩泉町役場、職員の状況

岩泉町については、多くの職員が泊まり込み(数は不明)を続け(長い職員で1週間)、一部の職員及び女性職員については、帰宅できる状況もありますが、道路が遮断され帰宅するのに数時間かかることなどから役場への泊まり込み、避難所への避難などをしている職員もいます。9月4日に対面できたのは2人でしたが、調達していった物資については、喜んで受け取っていただきました。引き続き必要物資についての把握と連絡をお願いしました。

組合書記の方の住宅も大きな被害をうけ、親戚の家に身を寄せていますが、物資を届け激励するとともに、組合員などの要望把握をお願いしました。

 

4.岩手自治労連 県北支部支援センターの報告(9月3日、4日)

県北支部では、台風10号により大きな被害が発生していることから久慈市職労内に「県北支部支援センター」を設置し、支援ボランティア活動を進めています。

9月3、4日は、久慈学校給食組や洋野町職、一関市職労などのべ11人が、久慈市中心部の被災者宅などで片付け、泥出しなどを行いました。

住宅が浸水し、部屋中に散乱した畳、電化製品、家具などすべて使えなくなりました。床上浸水が50センチでも1メートルでも部屋の中のものすべてを片付けなければなりませんでした。また、駐車していた車が水没してしまいました。水を吸った畳は、非常に重く2人がかりでやっと動かしました。軽トラに積み込み集積場まで何回も運搬しました。玄関先や庭に溜まった泥出し、長靴の丈までもあり、足をとられながらの作業でした。泥は乾くとカチンカチンになり、そのままにしておいても土にならないことから、一日も早い撤去が必要です。久慈市内中心部のゴミ出しもまだまだの状況です。

久慈市社会福祉協議会では、9月1日に災害ボランティアセンターを設置し、2日からボランティアの受入れを始めています。この3日間でのべ600人が支援に入っています。

久慈市職労では、自治労連共済加入者の被害状況を調査中です。現在、5人の床上浸水を確認しています。また、組織共済給付対象者は、確認できたところで10人、その倍以上の被害状況ではないかと予想されます。