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誇りと怒りの大運動「国会請願署名提出」院内集会

いっせい雇い止め阻止!誇りと怒りの大運動
「国会請願署名提出」院内集会を開催
全国の仲間から寄せられた62,363人分を提出

 5月29日、自治労連は、昨年9月から取り組んできた「自治体非正規雇用・公務公共関係労働者の雇用・待遇の抜本改善を求める国会請願署名」の提出行動として、院内集会を開催、全体で51人が参加しました。

 はじめに野村委員長が、「政府は財界の言いなりだ。憲法いかして住民のための仕事ができる職場にするために、非正規・正規・公務公共関係労働者が一緒になって行動することが大事。私たちの運動の成果を確信に、展望を拓く集会にしよう」と主催者あいさつを述べました。

 労組連帯のあいさつでは、生協労連の柳恵美子副委員長(全労連パート・臨時労組連絡会代表)から「多くの民間労働者が、公務の職場で非正規が増えている実態を知らない。窓口の人が非正規労働者だとは思っていないだろう。低賃金で正規と同じような働き方をしている。公務・民間、同じような状況だ。同じ非正規労働者として連帯しながら、この運動を民間の中にも広げていきたい。低いところに合わせようとする攻撃に対して、官製ワーキングプアをなくすことが私たち民間労働者の改善につながると信じて、奮闘していく」と力強いあいさつがありました。

 続いて、本会議から駆けつけた、日本共産党の山下よしき参議院議員が連帯あいさつ。「定数を増やさないがために、本来正規がやるべき仕事を臨時・非常勤として行わせている。非正規の保育士さんたちの子どもに全力で向かいあう姿勢、仕事の中身と志はプロフェッショナルだと感じた」と話し、正規・非正規の均等待遇を求め、野党6党で、勤務形態が常勤の職員等に準じる者に対して、常勤の職員等と同様に期末手当、退職手当等の各種手当を条例により支給できることとする地方自治法改正案を提出したことを報告。「みなさんの誇りと怒りという運動が党派を超えて官製ワーキングプアなくせという声になり、政治をも動かしつつあることに確信をもってほしい」との激励がありました。

 猿橋書記長からは、情勢報告・問題提起。労働規制緩和が狙われている動きなどを報告し、すべての人事委員会で非正規のことを勧告させるとりくみ、公務公共関係労働者にとって、これから本番を迎える最賃・公契約のとりくみの強化、対当局の予算人員闘争を提起しました。

 参加者からは、雇い止めにあい裁判を闘っている沖縄の女性から、「非正規職員の実態を住民に知らせ、訴えたい。全国の非正規が声をあげていくことはとても大事だと思う。連帯して闘う」、また、民間委託によって雇い止めとなった大阪の女性は、「公立の役割はまだまだあるのに、市は利用者の意見もきかず、委託を決めてしまった。質の低下と非常勤の増加は切っても切り離せない」、愛知県豊橋市で嘱託で働いている女性は、「組合で闘って、1次試験の免除を勝ち取ったが、2次試験の結果、仲間が雇い止めになった。困難ななかだが、今年も新たな加入があった。希望する全員の雇用と均等待遇めざして奮闘する」と発言がありました。

 また、東京で非正規の保育士として働く女性は、保育士の数は確保されているが、それは正規から非正規の置き換え。非正規なしでは現場はまわらない。ボーナスの時期は、正直くやしいし、悲しい。退職金もないし、将来が不安。結婚・出産を躊躇してしまう若い保育士がいる。私たち保育士が安心して働ける職場=子どもが生き生きと育つ社会めざして運動していく」など、11人からの発言がありました。

 最後に大場副委員長が、「いつまでも官製ワーキングプアと呼ばせない。 誇りと怒りの大運動は産別をこえて、働くルールを確立させる、日本の労働者の働き方を大きくかえていく運動。安定した雇用と均等待遇にもとづく労働条件の改善にむけた取り組みをいっそう強めよう」と閉会あいさつを行い、院内集会は終了しました。

 参加者は、請願署名の紹介議員になってくれた山下よしき議員、民主党の福田昭夫衆議院議員を訪問し、署名を手渡しました。また、塩川事務所を通じて衆院請願課に届けました。

 また、委員会の開催と重なり、急きょ欠席となった日本共産党の塩川鉄也衆議院議員からは集会へメッセージが寄せられましたので、抜粋して紹介します。

メッセージ

 自治体、公共の業務に携わり、なくてはならない役割を果たしている非正規の皆さんが劣悪な雇用、労働条件にあることは見過ごすことができません。住民サービスの後退を許さないためにも是正が急がれています。(略)
 抜本改善をもとめて、がんばります。

 日本共産党 衆議院議員 塩川鉄也

 

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