公立・公的424病院の再編・統合阻止へ⑮ 香川県で地域医療と公立病院を守る学習会・署名活動(さぬき市民病院労組)
「医療が必要になる高齢者が増えよるのに病床削減や病院の統合・縮小はおかしい」
香川県内では「さぬき市民病院(さぬき市)」「高松医療センター(高松市)」「済生会病院(高松市)」「滝宮総合病院(綾川町)」の4病院が名指しされました。それぞれの病院は地域に根差し、診療内容などを分担して地域の医療需要を担っており、当該病院や地元自治体などから強い憤りが表明されています。
自治労連香川県事務所が参加している「地域医療と公立・公的病院を守る学習会実行委員会」は、2月8日高松市内で学習会を開催。その後、2月17日~21日の5日間、さぬき市民病院労組は病院・外来ホールでの署名活動にとりくみました。
当日は、非番者が中心となり午前・午後の分担を決めて実施し、延べ28名の組合員の参加で、1,007筆の署名が集まりました。来院者の多くは「病院が他院と統合してこの地区から移ったら、身近にかかれなくて困る、不安だ」「医療が必要になる高齢者が増えよるのに病床削減や病院の統合・縮小はおかしい」などと厚労省への厳しい声が多く寄せられました。
署名された方々からの市民病院に対する生の声を聴けたことはたいへん意義深く、参加した組合員からは、「(利用者に)さぬき市民病院がこの地域に必要という共通した認識があった」「最初に署名と聞くと引く人が多かったが、自己紹介をして署名の内容と必要性を説明することで99%の人が協力してくれた。国の医療に対する方針に疑問や不満を持っている人がほとんど」「今回の署名活動を通して日頃は聞けない病院に対する意見を聞くことができ、大きな成果になった」「この病院で出産できないので鳴門病院まで行っている。片道のタクシー代が2、700円、治療費よりも高い。殆どの人が病院の再編・統合には反対」「頑張ってくださいとの声に励まされた」などの感想がありました。