第34回自治体にはたらく女性の全国交流集会
「つなごう 残そう あかるい未来を!」
学んで笑って女性パワー炸裂
「自治体にはたらく女性の全国交流集会」
6月28(土)~29日(日)、「第34回自治体にはたらく女性の全国交流集会」が静岡市民文化会館で開かれ、自治労連以外からの参加者も含め、のべ560人が楽しく学び交流しました。
受付前では、静岡コンベンションセンターから贈られた富士山の特大はりぼてと、集会メインキャラクター「ちゃんみん」人形が参加者を迎えました。
(左写真:現地実行委員長の小杉さんと「ちゃんみん」)
集会は、地元保育園支部のみなさんなどによる「まるちゃんの静岡音頭」で賑やかに開会。水谷文実行委員長、本部福島功副委員長、現地から静岡自治労連林委員長が挨拶しました。
土田敦子本部女性部書記長による基調報告では、1980年から産別を越えて全国の自治体・公務公共職場にはたらく女性が集う場となっている集会の性格を述べたうえで、「職場で地域で、憲法を守りいかす共同をひろげましょう」「仕事と生活を両立して人間らしく働ける職場をつくりましょう」「社会と職場の男女平等をすすめましょう」「要求を語り合い、労働組合の強化拡大をすすめましょう」という運動の提起がありました。
続いて、四本の運動報告がされました。
地元より、①静岡市立病院の独法化に反対するとりくみ、②静岡市公立保育園・幼稚園の「幼保連携型認定子ども園」移行方針案に対するとりくみ、また、③名古屋市職労の育休正規代替職員獲得のとりくみ、④吹田市の非常勤職員雇い止め撤回裁判の経過と支援の訴えと、いずれも力のこもった発言に連帯の拍手が送られました。
集団的自衛権行使の問題をタイムリーに学ぶ
記念講演はジャーナリストの斎藤貴男さん。「『戦争ができる日本』なんて、ありえない!私たちの生活を変えてしまう改憲・壊憲の動き」と題された講演は、安倍政権が集団的自衛権の行使容認を閣議決定する直前という情勢のもと、まさにタイムリーな内容でした。斉藤さんは、「政府のいう『積極的平和主義』の平和とは、グローバル企業の経済活動に邪魔が入らない状態。邪魔する者を排除するために、たとえ血が流れても集団的自衛権を行使し企業活動の利益を守るのがねらい」と、独自取材をもとに詳しく話されました。
全体会の最後に、来年(2015年6月27~28日)の開催地である高知からの参加者19人が壇上に並び、「来年は、高知に来てね!」とアピールしました。
“自治はた”名物の夕食交流会は、踊り・替え歌・クイズなど各地からの出し物があり、最後には京都の「ひまわり娘」の歌に合わせ、参加者が手をとりあってジャンプ!と大盛り上がりでした。
分科会で、自治体職員の役割などを考える
二日目は「落ち込みから元気になる方法」「母性保護」「非正規雇用問題」「フェアトレード」などの各分科会に参加。見学分科会「国宝・久能山東照宮」「見て学ぼう浜岡原発」では、梅雨のさなかにもかかわらず青空に恵まれ、楽しく学びました。東海地震の可能性も意識して設定された「巨大地震から生き抜くためには」の分科会では、災害ボランティアコーディネーターの鵜飼愛子さんから、「平常時からの顔の見える関係づくりが、災害時にも活きる」と、生活者としての心構えが話されました。また、NPO法人くらしの安心安全サポーター理事長の中村八郎さんからは、「災害対策基本法」にもとづき自治体の防災計画がたてられているが、実態に合ったものにするためには職場からの指摘が必要、と自治体職員として準備しておかなくてはならない点に気づかされました。
物販会場には、とれたてのシラス・黒はんぺん・お茶など静岡の特産品や工芸品が並び、参加者はおみやげ選びに目を輝かせていました。