避難所での炊き出しで給食調理員の仲間が奮闘 広島市豪雨災害「私たちだからこそできる支援」
8月19日未明、広島市内を襲った記録的な豪雨は、土石流などによる死者・行方不明、住宅損壊・浸水、停電、断水などを引き起こし、豪雨による土砂災害では過去最大規模の甚大な被害をもたらしました。被災地ではいまも多くの方が避難生活を強いられています。
このような状況の中、自治労連としても、被災者の救援、復興に役立てることを目的に義援金カンパに取り組む(8/28自治労連発文書第1号)とともに現地へのボランティアを呼びかけることにしています。
その中で、広島市職労学校給食調理員協議会は「避難されている方に、少しでも手作りのものを」との思いから、緊急で給食調理員に呼びかけ、2日間で44人が参加し、炊き出しをおこないました。23日、避難所の中で最も多い600人余りが避難生活を送っている広島市安佐南区の梅林小学校で被災した人たちに豚汁を提供。翌24日にも避難所となっている佐東公民館でカレーライスを作り、2カ所の避難所に2日間で1500食を被災者のみなさんにふるまいました。緊急の呼びかけの為、周知できた職場が限られたことや準備時間も限られた中でしたが、たくさんの被災者の方に温かい食事をふるまうことができました。
「被害に遭われた方に少しでも元気になってほしい」
炊き出しを食べた被災者のみなさんからは、「お弁当が毎日配られ感謝していますが、冷たいものを多く食べていたので温かい汁物はとてもありがたいです。ごちそうさまでした。」「具がたくさん入っていてほんとうにおいしい。」「温かい豚汁を食べてホッとしました。」など、数多くの喜びの感想が寄せられました。また、炊き出しを行った調理員からは、「被害に遭われた方に少しでも元気になってほしいという願いを込めて作りました。豚汁を食べてほっとしてくれたのなら、うれしく思います。いつも数百から1千食ほど作っているので、慣れたものです。すこしでもみなさんの役に立てたらと思います。」と語ってくれました。