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TPP参加・消費税増税を許すな!なくせ貧困!住民本位の震災復興を!

TPP参加・消費税増税を許すな!なくせ貧困!住民本位の震災復興を!
12春闘要求実現2・10中央総行動

 春闘本番へ向けた2.10中央行動は、同時に取り組まれた建設首都圏共闘の行動とあわせ全体で7000人、自治労連も全国から300人が参加しました。パート臨時労組連や女性部の早朝宣伝行動を皮切りに、各省前要求行動(交渉)、日比谷野外音楽堂での中央総決起集会、銀座パレード、経団連要求行動など終日の行動を展開しました。

厚生労働省前行動
 11時から行われた行動では、公務・民間を問わず多くの仲間が、厚労省前から隣の人事院前までの歩道を埋め尽くしました。情勢報告で伊藤春闘共闘事務局次長は、「日本だけが13年連続の賃下げ、雇用破壊が進められている。労働者のピンはねと元請けだけがもうける構造がつくられてきた。この間、ドイツでは130%、EU平均で150%の賃上げが行われたが、これを日本に当てはめると、平均年収700万円となる。財界は物価が下がっているのだから、賃金が下がるのは当たり前と言っているが、試算すると賃金のほうが6%下回り、結果購買力が落ちている。有期雇用で低待遇・雇用不安が続いている。派遣法の抜本改正、入口・出口規制をしっかり定めた有期労働規制の制定と全国一律最低賃金1000円の早期実現を勝ち取ろう」と述べました。
 東京春闘共闘(東京自治労連)の喜入さんが決意表明。「自治体でも年度末に向けて、雇い止め、受託できるのか不安の日々を送っている多くの労働者がいる。多摩市では雇用継続努力義務、実態に近づけた生活保護基準の計算に基づく業務委託時給単価の設定を特徴とする公契約条例を制定した。政府としても公契約法制定・条例制定促進、全国一律最低賃金の確立を迫ろう」と発言しました。

各分野から怒りの発言、たたかいへの決意を固め合う
「国民のいのち・暮らしを守る2・10中央総決起集会」

 少し暖かさを感じる日差しのもと、12時すぎから日比谷野外音楽堂で開催された第1波の「2・10中央総決起集会」(2・10中央総行動実行委員会主催)には、2500人が結集しました。
 主催者を代表してあいさつした全労連・大黒議長は、「1月24日から開催されている国会で野田首相は、社会保障と税の大改悪を進める露払いとして、国家公務員の賃下げと国会議員の比例定数の削減を強行する構えをみせているが、こうしたシナリオはなんとしても食い止めなければならない。野田首相の暴走と横暴きわまる財界に怒りを爆発させ、消費税増税反対、TPP参加反対、原発ゼロをめざす取り組みのたたかいに合流し12春闘を大きく発展させよう」と呼びかけました。
 公務を代表して自治労連の猿橋書記長は、「11か月経った被災地をみても、年収200万円以下で働く労働者が23%となっている。憲法25条にうたわれた『健康で文化的な最低限度の生活』が保障されていない。政府は、社会保障の安定化を口実にした消費税増税の一方で、年金・医療・介護・生活保護などの全面的な改悪を押し付けようとしている」と政府を批判。「景気回復を進める上でも外需頼みの経済から内需中心に切り替え、すべての労働者の賃上げと雇用の安定が必要だ。国民の生活を支えるためには、消費税増税ではなく、社会保障の抜本的な拡充が求められている。自治労連は憲法がいきる職場・地域にするために力をあわせていく」と発言しました。
 みやぎ生協労組や農民連などからも発言があり、全労連女性部・新婦人からはパフォーマンスを交えた訴え。その後、参加者全員で、「賃上げで景気回復を」「消費税増税反対 TPP参加やめろ」「原発なくせ!住民本位の復興」などの要求が書かれた4色のプラカードを掲げながら、「社会保障と税の一体改悪反対」「くらしを壊すTPP参加は許さないぞ」「公務員の賃下げ法案は撤回しろ」などシュプレヒコールを唱和しました。最後に「集会アピール(案)」を大きな拍手で確認し、全商連の国分会長の団結ガンバロウで集会を締めくくり、各省庁前に向かいました。

銀座パレードから経団連包囲へ
 行動参加者は、各省要求行動の後に日比谷公園に集合し、銀座をパレードしました。東電本社前では原発事故の保障を強く訴え、沿道に被災地支援や大幅賃上げをアピールしました。
 冷たい風が吹き付ける中、午後4時から行われた経団連包囲行動では、春闘共闘会議の国分代表委員(全農協労連委員長)があいさつ。続けて、大企業による不当解雇とたたかう4人が発言しました。JAL争議団、JMIU・日本IBM支部、全労連全国一般・資生堂アンフィニ支部、被災地宮城のソニー仙台支部の代表が経団連に怒りをぶつけ、「首切り自由を許さない社会をつくる」など決意を表明。さらに首都圏建設共闘から千葉土建の代表が「大企業だけがよければいいのか。260兆円もの内部留保を国民・労働者に使え」と経団連にせまりました。最後に、集会参加者全体が経団連に向けシュプレヒコールをぶつけ、この日の行動を終了しました。